Mouchette
1967年のフランス映画。 原作はジョルジュ・ベルナノスの同名小説。 監督はロベール・ブレッソン。 主演はナディーヌ・ノルティエ。
薄幸の少女ムシェットが森番に犯され、自殺するまでを描く。
ロベール・ブレッソン DVD-BOX 2 (スリ/バルタザールどこへ行く/少女ムシェット)
ロベール・ブレッソン監督による1967年作『少女ムシェット』について。 鳥としての少女 冒頭の鳥と同様に、ムシェットは地べたでの生活をしており、どこに行っても罠がある。その中で、物理的にも雨に打たれて泥まみれになるのが描写されていく。母親の死と強姦によって周囲からも疎外され、完全に罠にかかった状態になる。 最後の入水シーンにおいて、ムシェットは映らずに抱えてた死装束と水飛沫だけが映る。鳥と同じくその地べたでの生活から飛び立っていったような、ある種自由になったような印象を残して終わる。 『バルタザールどこへ行く』におけるロバとマリーが一体化したような存在がムシェットであり、喜劇的な雰囲気や前日譚…
・高口里純・ ・小沢真理・ ・室山まゆみ・ ・相原コージ・ ・小栗左多里・ ・深谷かほる・ ・尾瀬あきら・ ・わたせせいぞう・ ・松田奈緒子・ ・山下和美・ ・弓月光・ ・内田春菊・ ・西原理恵子・ ・小川彌生・ ・北見けんいち・ ・オノ・ナツメ・ ・久保ミツロウ・ ・松本大洋・ ・三田紀房・ ・青池保子・ ・うえやまとち・ ・中村佑介・ ・及川正通・ ・内田かずひろ・ ・坂崎千春・ ・麻宮騎亜・ ・寺田克也・ ・巻来功士・ ・エンキ・ビラル・ ・上田トシコ・ ・矢代まさこ・ ・「①」・「②」・「③」・「④」へ ・高口里純・ 代表作:漫画「花のあすか組!」シリーズ、 「ロンタイBABY」〃…
世界三大映画祭ヴェネツィア映画祭入門編特集 毎年8月末から9月初旬にかけてイタリアの北東部に位置する水の都ヴェネチアで映画祭が開催される記念すべき時期。2023年は現地時間8月30日から9月9日までが映画祭の期間となっている。ベルリン映画祭と同様に日本では劇場鑑賞まで時間がかかるものの、映画ファンならば要チェック。そこで今回は過去作を振り返る企画第3弾として、ヴェネツィア映画祭受賞作関連のおすすめヨーロッパ映画10作品【永久保存版】。 目次 【ヴェネツィア映画祭映画】について知っておくべきこと 【ヴェネツィア映画祭映画】注目したいイタリア人監督 【ヴェネツィア映画祭映画】最低限みるべき作品の選…
屍より腐臭たちこめる夏、皆様はいかがお過ごしでしょうか?(無い季節の挨拶) 最近の僕は市場で母を拾い、隣人を殺し、裏切りに味をしめていました。 あとは新作を観るお金が無く、旧作の映画を観てばかりいた。60本程度を観た気がする。前置きはこの位で。
全8項目●代表作 ●1995年「映画はついに100歳になった」 ・101本目 ●「世界映画史の113本」・101本目 ●「Sight and Sound」2022 ●「キネマ旬報」映画遺産日本映画俳優 ●〃外国映画〃 「秋津温泉」より 全8項目 ●代表作 著書「日本映画史100年」、 「漫画原論」等 映画史家、比較文化学者、漫画評論家、大学教授 等で活躍する四方田犬彦(四方田剛己/矢野武徳)のオールタイムベスト。 ●1995年「映画はついに100歳になった NHK人間大学」より120本 ・「これだけは見ておきたい!四方田犬彦おすすめ映画」 赤い靴 マイケル・パウエル他…エメリック・プレスハ…
詩人、小説家、劇作家、評論家、画家、映画監督、脚本家……という多彩な貌を持ち、「芸術の神」とも言うべきジャン・コクトー (1889年7月5日 - 1963年10月11日)。今年(2023年)は彼の没後60年とのことで、全国各地で「ジャン・コクトー没後60年映画祭」と銘打ち、『オルフェ』(1950)、『美女と野獣』(1946)、※『ブローニュの森の貴婦人たち』(1944)、『詩人の血』(1932)の4作品が上映、または上映予定となっております。我が街横浜の上映劇場はミニシアター「ジャックアンドベティ」。3月18日(土)〜3月31日(金)の日程で繰り返し上映予定です。…というわけで、今日はその4作…
日本映画界の至宝、香川京子さんのインタビュー、非常に感激しました❗ 香川京子さんってね、物凄い女優さんなんですよね。なんてったって昨年公開された映画オタクによる映画オタクのための映画オタクのドキュメンタリー『ストーリー・オブ・フィルム 111の映画旅行』(マーク・カズンズ監督)の冒頭、「日本最高の映画に出演した香川京子さん」というカズンズ監督の賛辞と共に、香川さんのドアップが映し出されましたからね❗…まあでも、ここでカズンズ監督が云う「日本最高の映画」って、小津安二郎監督の『東京物語』のことなんですが(笑) 香川さんは、1953〜1954年の僅か2年間に、前述の『東京物語』をはじめとして、『近…
・ニキ・カーロ・ ・ジョン・マイケル・マクドナー・ ・モハメド・アルダラジー・ ・オーレ・ボールネダル・ ・ジョスリン・バーンズ・ ・クリオ・バーナード・ ・ヨセフ・シダー・ ・ロルフ・デ・ヒーア・ ・ミハエル・グラウガー・ ・スルダン・ゴルボヴィッチ・ ・ジャスティン・カーゼル・ ・エラン・コリリン・ ・フレッド・ケレメン・ ・デヴィッド・リーランド・ ・レイ・ローレンス・ ・オースティン・バトラー・ ・ホン・チャウ・ ・ミシェル・ウィリアムズ・ ・尾野真千子・ ・アリス・ウー・ ・マイケル・シャノン・ ・西ヶ谷寿一・ ・綾瀬はるか・…
高橋優子『冥界(ハデス)の泉』(沖積舎 1997年) 高橋優子『薄緑色幻想』(思潮社 2003年) 高橋優子『薔薇の合図(シーニュ)―Signe de la rose』(天使舎 2003年) 高橋優子はまったく知らない人でしたが、オークションで、『薔薇の合図(シーニュ)』が出品されていて、頁の写真を見て、文章が魅力的に思えて入札したのが始まり。それから読みもしないまま、次々と同じ出品者から落札しました。今回、まとめて読んでみて、やはり文章に独特の味わいを感じました。『冥界の泉』と『薄緑色幻想』は散文詩、『薔薇の合図』(「薔薇の合図」と「犠の羊」の二篇)は小説に分類できると思いますが、三作とも文…