ドブスの時計に目を止めるマリー アマゾンで『雨の訪問者』(1970)を50年?ぶりに再見。 50年前は『太陽がいっぱい』(1960)のルネ・クレマン監督作品という事と、『さらば友よ』(1968)でアラン・ドロンと格好いいタッグ・マッチを演じたブロンソン映画という事で観た記憶があります。確かにブロンソンは曰く言い難い魅力がありましたけど、感想はそれで終わり。中途半端に文学的なミステリー映画で、アリスについてもよく分からなかった。 でも50年後に再見して、監督の意図も前より理解できた気がします。まず『不思議の国のアリス』との関係。冒頭に『不思議の国のアリス』(1865)が引用されます。当然主人公マ…