先日の「何者にもなれなかった」という知人の言葉から、クラーク博士の「少年よ、大志を抱け」を思い出した。この言葉に博士がどんな思いを込めたのか考えてみた。 クラーク博士は、1926年、米国マサチューセッツ州で生まれた。神学校、アマースト大学で教育を受けた後、ドイツに留学し化学の博士号を取得。20代でアマースト大学初の博士号を持つ教授に就任。 ドイツで農業教育の必要性を感じた博士は、大学に農学部を設立するがうまくいかない。新しい教育には新しい大学が必要であると考え、マサチューセッツ農科大学の設立に漕ぎつける。1871年、その学長に就任し農学の発展に尽力する。 1876年、明治政府の熱心な要請を受け…