私は一昨年の3月に四年制の大学を卒業した。関西の所謂"Fラン大学"と呼ばれる場所ではあったが、何はともあれ「大卒」というカードを、奨学金という体の良い借金を約400万円ほどこさえながらも私は手にしたのだ。 そんな私が大学を出る際にもらえる一度きりのレアカード「新卒」を使い新卒採用の枠に入社したのは、日本が誇るジャパニーズ・カジノ、パチ屋だった。 当時の私はキラキラと煌びやかな演出で魅了し、脳の神経を焼きにくるパチンコ台に夢中になっていた。そのために週に2、3。いや、8回はホールに足繁く通っていたのだ。そしてその度に思っていた。「パチ屋のスタッフって歩き回ってお辞儀するだけで楽そうやな、無限にで…