幕末の立役者といえば、坂本龍馬、高杉晋作、西郷隆盛などを思い描く方が多いかと思います。 実は徳川慶勝(よしかつ)もそのひとりとして、新政府のために奔走しました。幕府からは「裏切者」の汚名をきせられることも覚悟の上でした。 徳川慶勝は、徳川御三家筆頭の立場でありながら、幕府の息の根をとめました。 欧米列強の餌食にならないために、内戦を避けるために尽力したのです。 目次 安政の大獄 復権 長州征伐 大政奉還 旧幕府軍との戦い 会津戦争 明治時代 北海道開拓 安政の大獄 嘉永6(1853)年、アメリカの黒船艦隊が日本に姿を現れ、開国をせまります。 尾張藩主徳川慶勝は反対しましたが、幕府は開国を決め、…