私の知人は、某連盟所属道場で10数年稽古に励み、練士に昇段された。現在は、勤めを定年され、連盟の道場を卒業し、フリーの立場で同志と共に稽古に励んでおられる。ここ数年は、家に居ることが多くなり、暇に任せてネットを検索していろいろな居合を見分されたとのこと。 そこで、彼は気づいてしまったのだった。 「連盟で習った居合は間違っていた」 まぁ、某連盟に所属していると、そのあたりをうすうす感じる人は少なくないようなのだが。 疑問の発端は割と単純で、自信があった抜き付けで、試し斬りの藁を斬れなかったことだそうだ。学んだとおりの抜き付けで、刃筋が通っている証拠に鋭い刃音も鳴っている。 なのになぜ直径10セン…