メトロポリタン美術館に所蔵される中世大和絵屏風。竹をテーマとし、ナズナや筍、雪などの景物を配して四季を表現している。制作年代は15世紀後半から16世紀前半とみられ、土佐派の絵師、特に土佐光信によって制作されたと推定されている。 「四季竹図屏風」の概要 竹図の普及 日本における竹林増加 四季と竹 土佐派の関わり 参考文献 「四季竹図屏風」の概要 この作品は現在六曲一双屏風に仕立てられている。左隻には引き手跡や紙継があり、かつて障子に仕立てられていた痕跡とされる。本来屏風として制作された作品が、伝来の途中で左隻のみ一時障子として改装されていたと考えられている。 全体の構図をみると、成竹の群れが一双…