作中の1日を、紆余曲折の上10年かけて完結させた大傑作。 ただ何というか。 作品紹介文が『伝説のハードコア・バイオレンス』とか『唯一無比のハードコア・バイオレンス』とか『圧倒的ハードコア・バイオレンス』とか‥‥本質はそこじゃないでしょうと。 確かにウォルター・ヒル監督のウォリアーズの雰囲気が好きな人には堪らない絵面だし、アクションシーンの躍動感は白眉です。 ただ内容は、紹介文にあるような強奪された麻薬をとりまくバイオレンスアクション‥‥というより、良くできた近未来管理社会のディストピアSF。 講談社はそこのところをもっと推してほしかったなあ。 とにかく構成、登場人物の書き分けとエンディングのま…