※本記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれます。 兼六園 徽軫灯籠と霞ヶ池 兼六園を観光するなら、私は、秋がいいと思います。 バスガイド時代、秋——九月から十一月にかけて、私は北陸をめぐる旅で、幾度もこの庭へお客様をお連れしました。 加賀百万石の、大名庭園。 色づきはじめたモミジの向こう、霞ヶ池(かすみがいけ)のほとりに、あの灯籠が静かに佇んでいます。 二股の脚で、片足を石にそっとあずけた——徽軫灯籠(ことじとうろう)。 池の水面に映る空と、赤や黄に染まった木々と、その灯籠と。 一幅(いっぷく)の絵のようなその景色の前で、お客様は決まって、足を止めるのでした。 水の匂い、落ち葉を…