柳田國男全集 4ちくま文庫1989年11月15日 第二刷発行この巻では、「遠野物語」「山の人生」「史料としての伝説」「山人外伝資料」「山神とオコゼ」「木地屋物語」など山の民を中心とした編集になっています。このうち、遠野物語と山の人生は岩波文庫で愛読してきましたが、他の作品や解説で、更に理解を深めることが出来ました。遠野物語(解説より)この物語を評して、「データそのものであるが、同時に文学だ」と言ったのは、三島由紀夫。柳田と佐々木喜善とのはじめての出会いの夜、柳田は既に口碑の記録を「遠野物語」として構想していた。一方喜善は自らの話を「お化話」と日記に記していた。二十二話 くるくる回る丸い炭取りを…