時の流れがすべてを恩讐の彼方に 安部公房とわたし (講談社+α文庫) 作者:山口果林 講談社 Amazon ヤマザキマリさんの「壁とともに生きる わたしと『安部公房』」を読んだ流れで、2013年の出版されたころに読んだことのある山口果林「安部公房とわたし」を通読。 年齢関係を意識して読んだ。山口果林の20代のヘアヌード写真が収載されているので、若い娘が有名作家を・・・という受け止めになりやすいが、年齢を考えるとそうでもなく、山口果林も多くの犠牲を払っていたと思う。 著者の山口果林は1947年生まれの現在75歳(本書単行本刊行時66歳)、18歳のときに安部公房と出会い、22歳くらいから48歳、安…