「みんな違ってみんないい」のか? ──相対主義と普遍主義の問題 (ちくまプリマー新書) 作者:山口裕之 筑摩書房 Amazon 『「みんな違ってみんないい」のか? 相対主義と普遍主義の問題』 山口裕之著を読む。 「みんな違ってみんないい」って金子みすゞの詩のフレーズが独り歩きしたものだと思うが、支持する人は多いはず。かくいうぼくも、その一人。それから「正しさは人それぞれ」。これも多様性や多元的価値観を認めたものでよろしいと思うのだが。 ところが、作者は「ちょ待てよ!(byキムタク古い?)」と疑問を投げかける。こう述べている。 「つまり、「正しさは人それぞれ」や「みんなちがってみんないい」といっ…