・宮内悠介. かくして彼女は宴で語る—明治耽美派推理帖. 幻冬舎, 2022, 312p. かくして彼女は宴で語る 明治耽美派推理帖 作者:宮内 悠介 幻冬舎 Amazon 木下杢太郎を主人公に、明治40年代にひらかれていた<パンの会>に集う作家や画家の卵たちが、その時々に経験した謎を秘めた出来事を、ああでもないこうでもないと議論しあう推理小説。議論が出尽くし謎が宙に浮いてしまったところで、会場である牛鍋屋の女中があざやかに解決するという形式。北原白秋や石川啄木ら実在の登場人物、当時の時代背景などをどのように調べたのか、参考文献一覧が各章の最後に付けられているのが嬉しいです。当時は珍しかったで…