「詭弁社会という本の見返しには次のように書かれていた。「近年の政治報道で連日のように、私たちは『そのご批判は当たらない』『〇〇の意図はなかった』『コメントを差し控えさせていただく』といった政治家の言葉を聞く。これらは『詭弁』と言われ、相手を欺くことを目的に使われる論理の詐術である。詭弁は、『ウソ』と同じく人間社会の理性や良識を食い散らして壊してしまう怪物であり、政治の世界のみならず、言論界や我々一般社会をも静かに蝕んでいる。本書は、近年の政治における詭弁を様々な角度から分析・検証し、感染しないための免疫をつけるものである」と書かれていた。 人間の論理的思考に入り込み、判断を狂わせる詭弁は、目に…