レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「戦争と人間 第一部 運命の序曲」(1970)です。 映画は、昭和三年(1928)田中儀一内閣で制定された治安維持法によって共産活動家の取締まりから始まり、場面は変わって新興財閥伍代家のサロン。話題はもっぱら満州情勢だった。当主伍代由介(滝川修)は日露戦争で得た遼東半島の租借権、満州の権益を利用して昭和恐慌を乗り切ろうとしていた。関東軍参謀河本大佐は張作霖爆殺事件を起こすが上手くいがず、気鋭の陸軍参謀石原莞爾中佐が着任するに辺り、事態は急変するのだった… 日活オールスターの大作です。五味川純平著の長編小説を山本薩夫…