人類学、霊長類学者、京都大学理学研究科教授。 1952年生まれ、東京都出身。 京都大学理学部卒、同大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。 カリソケ研究センター客員研究員、日本モンキーセンターリサーチフェロー、京都大学霊長類研究所助手、京都大学大学院理学研究科助教授を経て、現在、同研究科教授。 伊谷純一郎を師とし、人類進化論を専攻、ゴリラを主たる研究対象として人類の起源を探り、著書、業績多数。
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動物たちは何をしゃべっているのか? 著 者:山極寿一、鈴木俊貴 発行所:集英社 私が学生時代は、人間と動物とは厳然とした境界があるというのが一般的な認識であった。チンパンジーの研究者が野生のチンパンジーが道具を使っているのを発見したということでさへ、学者たちの否定的な意見が多かった。当時のヨーロッパ的思考方法では人間と他の動物とは明確な境界を設けるのが一般的であった。進化論にしてもキリスト教的世界観を破壊したとして評価をされていたのだが、人間を進化の頂点に置くその思考方法は人間中心の世界観を形成した。当時、戦後知識人の代表といわれていた吉本隆明は時空変容という概念で「最も進化した人間を、進化の…
久し振りに動物もの 例によって例のごとく、武雄図書館の新刊本コーナーから、嬉々として借りてきた本です。 動物たちは何をしゃべっているのか? (WPB eBooks) 作者:山極寿一,鈴木俊貴 集英社 Amazon ゴリラ研究の第一人者、山極寿一先生と、シジュウカラの言葉を「発見」した鈴木俊貴先生の対談集ですから、これはもう、いの一番にカゴ(いつもの図書館用マイバスケット)に入れましたとも。 で、昨今にしては珍しく、借りてきた当日に一気に読了!(気持ちいい!) そのわりに、この読書覚書へのアップは遅くなりましたが、まぁ、そこはご勘弁。 まえがきは鈴木先生が担当。 本書は鳥になった研究者とゴリラに…
京大のファン、山極教授のファン、表紙が可愛い、ということで、目次も読まずにジャケ買いした本。 「ゴリラからの警告「人間社会、ここがおかしい」」(山極寿一 著、2018年4月初版、毎日新聞出版) 山極教授を最初に知ったのは、もうだいぶ前の何かの雑誌のインタビュー記事。 ゴリラの研究をしているという、そのお話がとても面白くて引き込まれました。 セミナーでお話ししているのを拝聴した時も、記事から感じていたことを裏切らない、気さくな方でした。 野生のゴリラの中にも入り込んでいける方。 ゴリラ視点から見ると、人間には奇妙なことがいろいろ。 例えば、こんなふうに。 仲間を見つめるゴリラ、スマホを見つめる人…
2023/1/25 読了 ゴリラの森、言葉の海 (新潮文庫) 著者 : 山極寿一 小川洋子 新潮社 (2021年10月28日発売) ゴリラの森、言葉の海 (新潮文庫) 作者:山極 寿一 新潮社 Amazon f.2023/1/25p.2021/12/3 from amazon site 『ゴリラの森、言葉の海』ゴリラを知ることは、ヒトが何者なのかを自らを知ること……人間存在の心の森に静かに分け入る小説家小川洋子さんは、アフリカで野生のゴリラと暮らした霊長類学者山極寿一さんから、世界を見る新鮮な眼を感じます。京都大学理学部の山極研究室で、野生のサルとシカが生息する屋久島の原生林の中で、4回にわた…
山中伸弥さん1962年生まれ。2012年にノーベル生理学・医学賞受賞。 羽生善治さん1970年生まれ。2008年に第66期名人戦で十九世名人の永世称号資格を得る。 是枝祐和さん1962年生まれ。2004年『誰も知らない』がカンヌ国際映画祭にて史上最年少の最優秀男優賞(柳楽優弥)受賞。 山極寿一さん1952年生まれ。京都大学総長。ゴリラの野外研究による霊長類研究の第一人者。 永田和宏さん1947年生まれ。71年京都大学理学部物理学科を卒業し,数々の研究所で研究。京都大学名誉教授であり歌人。 永田和宏さんが聞き役となり,他の四人それぞれとの対談をまとめた対談集。 これだけそうそうたるメンバーなのに…
「言葉」が暴走する時代の処世術コミュニケーションで悩む全ての人へ山極寿一太田光集英社新書2019年12月22日 第1刷発行 先日読んだ、山極さんの『京大総長、ゴリラから生き方を学ぶ』が面白かったので, 山極さんの名前で図書館で検索してみたところ、出てきた本。借りてみた。 megureca.hatenablog.com 表紙には、山極さんと太田さん(爆笑問題)の写真。太田さんの思考も結構好きなので、このお二人の対談とても面白そうと思って、読んでみた。 感想。面白い!「言葉」って、すごいけど、コワイ。確かに、暴走する。うんうん、そうだよね、って共感することが沢山あった。 表紙の2人の写真の間には、…
京大総長、ゴリラから生き方を学ぶ山極寿一朝日文庫2020年5月30日 第1刷発行 姉が貸してくれたので読んでみた。 著者の山極さんは、1952年東京生まれ。霊長類学者人類学者。京都大学理学部卒業。同大学院理学研究科博士後期課程単位取得退学。理学博士。ゴリラを主たる研究対象として人類の起源を探る。ルワンダ、カリゾケ研究センター客員研究員、日本モンキーセンター・リサーチフェロー、京大霊長類研究所助手・教授を経て、2014年10月から2020年9月まで京大総長。 本書は、2015年に刊行された朝日新書『京大式おもしろい勉強法』を改題して加筆・修正したもの。『勉強法』という題で出版したために、受験勉強…
◯イノシシの話 前回のメタバースに対して、今回はプリミティブ、イノシシのお話でした。 知的生産の元となるフィールドワークは、文化人類学などに使われてきました。今では、京 大元総長山極 壽一さんのゴリラ研究などが、つながるのでしょうか。 この春、私は、千葉で解剖の実習をしました。最初はイノシシの予定だったのですが、当日、手に入ったのが、キョンでした。漁師工房では、ジビエなどを用意しており、もともと小学校廃校の跡地ですが、食育の教育なども行っています。 カッターナイフで実際に解剖していくうちに、その意義が分かります。本当に人間の体と同じようにできているのです。血抜きはしてあるので、美しいものであり…
霊長類学者の山極寿一さんと作家・小川洋子さんのゴリラを巡る対談集。小川さんはこれまで、藤原正彦さんや河合隼雄さんあたりとも対談集と出していて、話の引き出し方などは非常に上手だ。山極さんはゴリラ研究の第一人者で、京都大学総長を務めた。ゴリラに関する話だが、やはり人間という存在を映し出す本になっている。 ゴリラの森、言葉の海 (新潮文庫) 作者:山極 寿一 新潮社 Amazon 人間とゴリラのゲノム(遺伝子の組み合わせ)を比較すると、1.75パーセントしか違わないという。チンパンジーが1.37パーセント、オランウータンが3パーセント以下。これらは霊長類でも同じヒト科に属する。逆に、サルと呼ばれる系…
仕事を終えた後に、疲れがしっとりと溜まっている状況で、寝るのを我慢して、ブログを書いている。責任者になると、やはり疲れもどっと出て、読み書きする時間もとれず、ただ社畜となるだけである。このまま人生を終えたくないとしても、生活はいきなり変えようがなく、家出しようにも、両親が高齢であるから、置いていくこともできず、ただ、おかれている環境に、人間は縛られているものだと、落ち葉老人のような心境になってくるからいただけない。 前の記事にも、1個の人間は、金魚が金魚鉢にいることを知らないように、時代の影響を強く受けて存在しているに過ぎず、私が未婚であることも、この歯車が合わずに、イライラしてきた人生も、宿…
スマホ依存に関する本をたくさん読んだのでご紹介します! 上から「読みやすい」順に並べました! 「似たような本をたくさん読む必要あるの?」 と思うかもしれません。 しかしこと「スマホ依存」に関して言うと、むしろ読まないとダメな気がします。 正確に言うと、 「強力なスマホ依存という病に対しては、定期的に薬となる本を読まないと対策するのはムリだ」 ということ。 なんせスマホはいつでもポケットに、カバンに潜んでいるものです。 1日1回も見ないなんて誰しもできないのでは。 だから以下の本で定期的に自分を見つめ直す機会を持つことが、多くの人って現実的だと思うのです。 ちなみにスマホの文章に慣れ過ぎていると…
もうちょっと書いてもいいんじゃないかという気持ちではある。 気付いたら1か月経っているのである。 ちなみに前回書いた採血検査、特に答えは出ませんでした。。 では、3月に読んだ本。 1.GO WILD 野生の体を取り戻せ! ジョン・J・レイティ、リチャード・マニング GO WILD 野生の体を取り戻せ! 科学が教えるトレイルラン、低炭水化物食、マインドフルネス 作者:ジョンJ.レイティ,リチャード・マニング NHK出版 Amazon 定期的に自己啓発ちっくな本が挟まれるな・・と我ながら思う。 きっかけは去年著者の前作を読み、「またあの運動するしかない説得を受けたい」(体調に諸々トラブルがあり、檄…
けさの新聞は皆さんにどんなふうに読んでいただけるのだろうと『水や空(240406長崎新聞)』▲書かれている内容を完全に理解するのは〈読みこなす〉、細かい点に注意せず、ざっと読むのは〈読み流す〉。途中でやめるのは〈読みさす〉で、読んでいるという心の張り合いは〈読み応え〉▲昨日の紙面に特集記事。「出どころの確かな情報」「知らない言葉や違う世界を知る教科書」とタレントの横沢夏子さん。ミュージシャンの水野良樹さんは「読者のために丹念な取材を」と▲「ニュースをいち早く報道する使命をいったん留保し、徹底的に掘り下げる記事を」は霊長類学者、山極寿一さん▲紙のニュース媒体の先行きは…と考えずにはいられないネッ…
日本新聞協会と毎日新聞社など全国の会員新聞・通信・放送社は、4月6日に始まる「春の新聞週間」に合わせ、水野良樹さん(ソングライター、音楽グループ「いきものがかり」メンバー)、山極寿一さん(霊長類学者、総合地球環境学研究所長)、横沢夏子さん(お笑いタレント)にインタビューした。新聞との付き合い方、情報収集の工夫などについて聞いた。 丹念な取材に価値 音楽グループ いきものがかり・水野良樹さん 音楽グループ「いきものがかり」の水野良樹さん 街で暮らす多くの人たちに音楽を届けたい。どの年代の人にも、どんな価値観の人にも聴いてほしい。だから、世の中で起きていることや問題について、バランス良く知りたいと…
連続で、出会ってしまった。 starship.hateblo.jp 石に引き続き、石・・・ 水晶クラスター!!!✨ ほんのり淡いピンクの細いポイントがざくざく生えた水晶原石。私、どんだけ癒やしを求めてるんだ(笑) これまた、遊びに行った先でハンドメイドマーケットが開かれてて。 View this post on Instagram A post shared by But of Quartz (BOQ) (@but.of.quartz) www.instagram.com ↑ここで紹介されてるやつですな カードも触りたくてうずうずしてるし、そろそろ語学もしたいし、で落ち着きのない今日このごろ。…
14日の朝日新聞の「科学季評」で山極寿一さんが時間について書いています。これは大切なテーマだと思います。 朝日新聞の記事を゙引用します。 「私たちは今、人工的な時間を生きている。毎日決まった時間に起き、学校や会社へ行き、同じような時間に帰宅する。それは学校での学習カリキュラムや会社の勤務時間に従っているからで、自然の時間に対する配慮より効率性や生産性が重視されている。でも、生物である人間の心身は、これらの人工的時間に完全に適応しているわけではない。」 人工的時間という言葉が使われています。社会的に決められた時間と言い換えてもいいと思います。自然的ときの進行と比べて人口的時間は社会や会社によって…
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文部科学省は26日、不足する博士人材を2040年に3倍に増やす計画を公表した。社会が求める人材を育てるため大学院教育を見直すとともに、産業界に採用拡大や処遇改善を要請した。博士はイノベーション創出のカギとされ、主要国は人材増に努めている。企業で活用が進まない現状を変え、国際競争力の向上につなげる。 同日まとめた「博士人材活躍プラン」で、40年に人口100万人あたりの博士号取得者数を20年度比で約3倍の300人超にし、世界トップ級に引き上げる目標を掲げた。学士号取得者に対する博士号取得者の割合は8%と同3倍にするほか、博士課程学生の就職率は80%と23年比で10ポイント高めるとした。 大学には教…
晴。 精神の回転と流動性を妨げるストッパーを潰していくこと。ここでも基本から。 この数日、寒いな。いったんひどく暖かくなってからのせいもあるかも知れない。 NML で音楽を聴く。■モーツァルトの弦楽五重奏曲第四番 K.516 で、演奏はクイケン四重奏団、ヴァイオリンは寺神戸亮(NML)。クイケンQ のモーツァルトはよいな。こんなによいモーツァルトはまことに稀である。モーツァルト:弦楽五重奏曲第3番&第4番アーティスト:クイケン四重奏団,寺神戸亮日本コロムビアAmazon 昼。 ■シェーンベルクの弦楽四重奏曲第四番 op.37 で、演奏はプラジャーク・クヮルテット(NML、CD)。シェーンベルク…
日曜日。曇。 NML で音楽を聴く。■モーツァルトの 二台のピアノのためのソナタ K.448 で、ピアノはマルタ・アルゲリッチ、セルゲイ・ババヤン(NML)。モーツァルトの傑作の、よい演奏。この曲についてはアルゲリッチはラビノヴィチ=バラコフスキーとの録音もあって(参照)、そちらの方が演奏の生命感はあると思うが、いまのわたしにはこれの方が好ましかった。この演奏は 2021.12.17 にも聴いているみたい。セルゲイ・ババヤンについてはわたしは何も知らないが、(一部で?)高い評価を受けているピアニストらしい。 ■プロコフィエフのピアノ協奏曲第五番 op.55 で、ピアノはセルゲイ・ババヤン、指揮…
アマゾン・オーディブル 読書時間がなかなか確保できないため、無料体験期間2ヵ月を利用して、アマゾン・オーディブルで、耳での読書を始めました。 耳読書はYoutubeでも可能なので、わざわざオーディブル会員になるほどでもないとずっと思っていたのですが、とりあえずのお試し2ヵ月です。 隙間時間や家事、軽作業中に聞き流しているので、洋書は無理としても、日本語、それも2~3倍速程度であれば、内容も十分に理解できるので、今のところは満足。 当然のことながら、Youtubeより耳読書に特化していますし、種類も量も豊富です。 2月末に会員になり、これまでに聴いたのは、科学関係の本ばかりですが、専門書ではなく…
山極寿一氏は日本の人類学者。ゴリラの社会生態学的研究をされています。その山極氏による一冊が『スマホを捨てたい子どもたち』。「ゴリラとスマホとどう関係があるのだろう?」と思われないでしょうか。 山極氏は、京都大学総長として大学の経営に取り組む傍ら、これから大学に入ってくる若い世代のことをもっと知ろうと、高校生や小中学生と話す機会を多くしています。スマホを使用している子どもたちに対し、「スマホを捨てたいと思う人?」と聞くと、多くの子が手を挙げるそうです。山極氏はその理由を、ゴリラと行動を共にしてゴリラと共に暮らした経験をもとに、様々な視点から本書の中で語ります。 例えば、身体的なつながりを大切にす…