英文学者、大阪大学准教授。1968年熊本県生まれ。1990年大阪大学文学部英文科卒、98年同大学院博士課程修了、「影響のもとに書きながら -クリストファー・マーロウの研究」で阪大文学博士。1995年阪大言語文化部講師、2000年助教授、2007年言語文化研究科准教授。98年専門はエリザベス朝演劇、ポストコロニアル文学。
数年前に大塚金之助の詩歌についての論説を書いた。その時に、水田洋先生がその半生記である『ある精神の軌跡』で大塚の人物をかなり批判的に言及していることを知った。実は論説を書いたときには読んでなかったので、いつか読もうかと思い今日まで経ってしまった。最近、水田洋先生を追悼した中澤信彦先生の論説を読んだことと、また社会思想史の研究史を振り返る必要があったので、その意味でも水田先生のこの半生の記は必読と、ようやく通読した。 中澤先生の論説は以下 NAKAZAWA,Nobuhiko. Hiroshi Mizuta (1919-2023): A Life in Search of the Origin o…