小さな漁村。 美しい海と山に囲まれたこの村は、 昔から漁業で栄えてきた。 しかし近年、海の環境悪化により、 漁獲量も減少し、村の人々の生活も苦しくなっていた。 少年は、今日も海辺で遊んでいた。 海を見つめながら、おじいちゃんから聞いた話を思い出していた。 「昔は、この海にはもっとたくさんの魚がいたんだ。 でも、最近はどんどん減っているんだよ。 それは、人間が海を汚しているからなんだ。」 少年は、おじいさんの言葉を思い出しながら、 海辺に散乱するゴミを見て悲しくなった。 そして、何か自分ができることはないかと考え始めた。 少女は村の中心部にある一本の桜の木が大好きだった。 どこかに出かけるときも…