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岡井隆

(読書)
おかいたかし

歌人・文芸評論家
1928年名古屋市生まれ。

主な著書

瞬間を永遠とするこころざし (私の履歴書)

瞬間を永遠とするこころざし (私の履歴書)

amazon:岡井隆

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桜を詠んだ短歌3 後世は猶 今生だにも 願はざる わがふところに さくら来てちる(達観の見事さというのがあって,ちょっとね,武士の気概みたいな,大げさに言うと,そういう覚悟まで感じさせる歌).夜半さめて 見れば夜半さえ しらじらと 桜散りおり とどまらざらん(心の中の全部を占めて桜が流れていくような感じがして,ちょっと壮絶な歌だな〜と思うんですけどね)  精神の外の面の闇に桜咲きざくりと折られゆく腕がある 岡井隆  さくら散るさくらしぐれにほのじろき声満ちて空を母ひかるなり 川口美根子

おそらく,短歌に最も多く詠まれてきた桜. 手許の「古今短歌歳時記(鳥居正博編著)教育社」1289ページのうち,13ページは「桜の花」が直接詠われた歌で占められています(別稿「花」にも明らかに桜を詠んだ歌があります.全13ページに「桜の葉」は含めていません). この書籍で選ばれた季節に関わる歌の内,1%以上が桜の花を詠んだ歌ということになります. (一昨日から取り上げてきたのは,「桜・桜花」に分類してある歌ですが,全13ページには,「山桜・彼岸桜・染井吉野」「八重桜・遅桜」「桜狩・花見」が項目として立てられています.) 名歌と言われるものにも,桜を詠んだ短歌は数多くあります. 昨日書いたように,…

冬空を詠んだ短歌2  大船フラワーセンター. 植物たちは,葉を落としていても晴れた空の下で輝いて見えました.コウヨウザン,サルスベリ,クスノキ---  冬空の青のふかきに音たえし昼にて椎の梢がそよぐ 佐藤佐太郎  星みつる冬の夜のそら饗宴のごとくありけり厠の間(あひ)に 宮柊二  かなしめるわれのこころは冬ぞらの欅のうれのいづこを行かむ 河野愛子  冬空の緊(しま)れる藍をみだしつつひるすぎの陽(ひ)はうづ巻きにけり 岡井隆

一昨日訪ねた大船フラワーセンター. 冬の植物たちが,晴れた空の下で輝いて見えました. 昨日も紹介した,梅.そしてプラタナス,アブラナ. コウヨウザン(広葉杉)は中国南部や台湾を原産地とする常緑針葉樹.ヒノキ科ですがスギ属ではなくコウヨウザン属. 植物園の一角にサルスベリの様々な品種を集めた場所があります. ほとんど気づきませんでした.夏に来たことがないことも一因でしょう.花を見たことがないので.今年は8月に来て見ましょう. サザンカは所々に植えられています. クスノキはかなり大きくなってきていますが,まだ,大木というほどではありません.この並んで植えられているクスがどの様な姿になっていくのか-…