1883-1932
建築家。明治39年東京帝国大学卒業。明治大正期をとおして成熟したデザイン操作を持ち味とする名手として君臨。様式操作としての建築家のプロフェッションを幅広くこなし、かつ様式操作にとどまらない近代的な思考方法を最初期に獲得した人物。流行にも敏感で、分離派などにも一定の理解を示した。代表作、明治生命館(昭和9)の完成度の高さは有名。震災で崩れたコンドル設計のニコライ堂を、後に新築したのは岡田。戦後に吉田五十八の手により完成した歌舞伎座は、戦中に被災した岡田設計の歌舞伎座がオリジナル。