ドストエフスキーの文学が日本の芸術家に与えた影響ははかり知れない。多くの作家が彼の影響を受け、彼を意識して作品を書いてきた。その作家は枚挙にいとまがないが、最近の作家では中村文則や村上春樹などが挙げられるだろう。映画界では、黒澤明がドストエフスキー作品に傾倒していたことはあまりにも有名である。 それは、漫画家も同じである。多くの漫画家が彼の作品に影響を受け、彼の作品を漫画作品へと昇華させることに挑んできた。その中で最も漫画化されていると思われるのが『罪と罰』である。 なぜ日本人はキリスト教の理解を欠いているにも関わらずドストエフスキーが好きなのか? なぜ数あるドストエフスキー作品のなかで『罪と…