岩波書店が、神田神保町で運営するミニシアター。
1968年、高野悦子を総支配人として創設。「映画講座」、「音楽サークル」、「古典芸能シリーズ」、「学術講座」の四つの柱を中心とした催しを行う。 1974年、川喜多かしこと高野悦子のふたりでエキプ・ド・シネマ〈フランス語で映画の仲間の意〉がスタート。サタジット・レイ監督「大樹のうた」を上映する。
(現在、「Amazonプライム・ビデオ」で見ることができます) 7月19日㈮。 フォ・ジェンチイ監督の中国映画『山の郵便配達』を、録画してあったので見た。 この映画を、わたしは25年前、岩波ホールで見ている。 感動したので、帰ってから、興奮して妻にも話した。その古い記憶があったので、妻もテレビ録画したのだろう。 今回は、一緒に見た。 ★ 1980年代初頭、中国湖南省の山間地帯。郵便配達を長年勤め上げた男は、後継ぎとなる息子に引き継ぐため、初めて一緒に、最後の仕事となる“旅”に出る。重い郵便袋を背に山道を辿り、幾つもの村を尋ねる2人。父は手紙を運ぶ責任の重さと仕事の誇りを静かに息子に伝える。息子…
会社に置きっぱなしになっていた『大いなる沈黙へ』のパンフレット。(閉館してしまった)岩波ホールの映画のパンフレット(700円)はシンプルだし内容濃くてほんとに素敵。パンフレット買って写真集みたいだと凹みます。 あ。『建築家のアッシリア皇帝』のパンフレットは内容濃いです。少しお値段高めですが。
血圧値 119/80/75 酸素飽和度 98% 体温 36.3℃ 体重 67.9キロ お、119番だ❗ 縁起が良いのか、悪いのか。 血圧値は何回か計って平均化するのが良いと思うけど、今日はこれでいいや。 運営からこんな連絡が来ました。 nikotaronichijoさんは、この度、はてなフォトライフ市民(銀)になりましたので、はてなよりカラースターをプレゼントいたします。 100回突破のお祝いかな。 さて、そういうわけで、101回目のブログです。 101匹の犬がどうしたこうした、という映画を観たことあるな。あれは幼稚園のころか。 なんか、不気味な思い出だなあ。悪いやつが出てきて、それが怖い❗ …
2022年7月29日 ついに昨日、岩波ホールが閉館した 混雑するのでもっと早めにお別れするつもりが、まさかの最終日になってしまった 上映前には岩波律子支配人がステージからひとこと 内容についてはコチラとほぼ同じ ↓ www.youtube.com 大きな拍手の後には、神保町駅を出たところから岩波ホールに入るまでの風景を簡単にまとめた映像が流され、本編スタート 「パタゴニア」で知られる作家のブルース・チャトウィンについて、生前親交のあった映画監督のヴェルナー・ヘルツォークが取り上げたドキュメンタリー 何という偶然か、去年「パタゴニア」を読んだところだった チャトウィンが歩いたパタゴニアや、オース…
突然ですが、プロフィール写真を変えてみました。今まで何もアップしていなくて、それはそれで珍しくていいかと思ったのですが、そろそろ飽きてきたので。ツィッターと同じ写真ですが。 さて、今日7月29日に東京のミニシアター、岩波ホールが閉館になってしまった。他では上映されない珍しい世界の映画をラインナップしていて、とても良い映画館だった(その割になかなか行けなかったのですが)。確か名作「山の郵便配達」もここで観たと思う。 新型コロナで経営が厳しくなったとのことだが、確かにそれが直接的な原因ではあるものの、他にもいろいろと事情がありそう。何にしても残念な気持ちでいっぱいだ。 そんな中、東京に新たなミニシ…
今日まででした。 www.iwanami-hall.com 『歩いて見た世界 ブルース・チャトウィンの足跡』2022年6月4日(土)~7月29日(金)www.iwanami-hall.com www.iwanami-hall.com 会員なのに結局行けなかった。ごめんなさい。
時間がないぜシリーズその2、こちらは2022年7月後半のシネマ・チュプキ鑑賞メモ。『ハンナ・アーレント(2012)』と『キャスティング・ディレクター ハリウッドの顔を変えた女性(2012)』を観ました。 映画「ハンナ・アーレント」「キャスティング・ディレクター」チラシ 1本目『ハンナ・アーレント』。先月から続いていた「ありがとう岩波ホール」特集上映、最後の作品となります。ドイツ系ユダヤ人の哲学者ハンナ・アーレントがナチス戦犯アイヒマンの裁判に関する記事を書いたらめっちゃ炎上して--みたいな話を、すごーく噛みごたえのある映画に仕上げたものです。 主人公のハンナを筆頭に、頭のいい人たちの小気味よい…
2022年7月29日をもって閉館となる神保町の老舗ミニシアター「岩波ホール」に行ってきました。じつは今まで行ったことがなく(神保町へ行くときはいつも岩波ホール直結のA6出口から出ていたので完全に素通りし続けていたことになります)最初が最後になってしまったわけなんですが、こんなかたちにせよ行けてよかったです。 なお岩波ホールで上映されていた作品というところでは、シネマ・チュプキの「ありがとう岩波ホール」特集上映にて先月『ベアテの贈りもの(2004)』『宋家の三姉妹(1997)』を鑑賞しました。 7月には『ハンナ・アーレント(2012)』『終りよければすべてよし(2006)』の2本がラインナップさ…
映画『メイド・イン・バングラデシュ』を岩波ホールで観た記録。 pan-dora.co.jp youtu.be 本作を含め、あと2本で閉館となる岩波ホール。前回の上映作品『金の糸』を観に来たときから、あと残り2本とも来ようと決めていた。 まとまらない感想をバラバラとメモ。 ※内容に深く触れていますので、未見の方はご注意ください。 ・当日は何を着て行くか迷って、顔の見える人が作った服と、店員さんと楽しいやり取りをしながら買った服を選んだ。私はこの映画が作られた意味を大切にしたかった。 ・何度見てもこのポスタービジュアルは最高。グローバル資本主義と女性下位男性上位社会への告発。 ・ロードー(労働)ム…
映画「ベアテの贈りもの」「宋家の三姉妹」ポスター 東京・田端のユニバーサルシアター「シネマ・チュプキ・タバタ」では現在「ありがとう、岩波ホール」特集上映と題して、7/29(金)に閉館となる岩波ホールで過去にかかっていた作品からチュプキ的に思い出深い*1何本かを上映しています。 その第一弾となる『ベアテの贈りもの('04)』『宋家の三姉妹('97)』を駆け込みで観てきました。わたしはどちらも今回が初観賞。例によって予備知識も全くないままに観たわけですが、それぞれに素晴らしい作品でございました。 『ベアテの贈りもの(2004)』 こちらは日本製作のドキュメンタリー。べアテ・シロタ・ゴードンさんとい…
引用元:Yahoo!映画 グルジア出身のオタール・イオセリアーニ監督の作品 2015年のフランス・グルジア合作 翌2016年、岩波ホールにて鑑賞 岩波ホールといえば、2022年に閉館がアナウンスされてから観に行った同監督の短編特集(「四月」、「鋳鉄」、「ジョージアの古い歌」の三本)が印象深い パリに暮らすふたりの老人 ひとりは武器商人でもあるアパートの管理人 そしてもうひとりはドクロを集める人類学者 ふたりは常に言い争いをしながらずっと仲良くしてきた そんな二人が暮らすエリアには、集団でスリをするローラースケーター、落ちぶれた貴族にホームレスたち、黙々と家を建てる男など、「ちょっと変わった」人…
引用元:cinemacafe.net ロンドンのケニントン(地図で調べてみると、映像の雰囲気よりも街中にある バッキンガム宮殿から2-3kmの距離 The Ovalという歴史あるクリケット場がある)の民生係として働いているジョン(エディ・マーサン) 44歳で独身の彼(↑ に写っている男性)は、孤独死した人の身寄りを確認したり葬儀のアレンジをする仕事を、誠意を込めて続けてきた(2008年に公開された「おくりびと」を連想させる) ところが、隣の地区との業務統合に際してジョンが解雇されることが決まり、以前からジョンの仕事ぶりを「時間ばかりかけて効率が悪い」と考えていた若い上司から、後任の女性を紹介さ…
今はフィルムセンターとなっている、京橋の日本近代美術館で、新進気鋭の写真家たちを特集した「現代写真の10人」展があった。一九六六年の七月から八月へかけてだ。高校生にとっては、知らぬ名前ばかりが並んでいた。出展者最年少の篠山紀信という人が二十五歳と聴いて、あぁ、だんだん自分らと近くなってきたなぁ、と感じた。 今プログラムを眺めると、その顔触れにため息が出る。安斎吉三郎、佐藤 明、篠山紀信、高梨 豊、東松照明、富山治夫、中村由信、奈良原一髙、細江英公、横須賀功光の十人だ。およそ三十歳前後で、出るべき人は出てきていたのだなあ、といった想いがする。 写真についても写真家についても、ひとつも予備知識がな…
1巻の表紙は男女ともにフケてる(年を取ってるという意味で、逃课の意味ではないです)のですが、2巻は年相応のようにも見え、高1ながら夜行バスで単身上京してしまうような男子なので、それにしては少し幼いようにも見えます。 砂時計(2) (フラワーコミックス) 作者:芦原妃名子 小学館 Amazon Betsucomi フラワーコミックス ●作品紹介 ★なれない田舎での生活、そして突然の母の死を祖母と仲間たちと乗り越えてきた杏。幼なじみの大悟とつき合い始め、ようやくフツーの女の子らしい生活に。恋する心の愛しさとはかなさを感じながら、多感な15歳という今は別れの季節でもあるようで・・・!? 現在、過去、…
ミニシアター再訪〈リヴィジテッド〉: 都市と映画の物語 1980-2023 作者:大森 さわこ アルテスパブリッシング Amazon 『ミニシアター再訪 都市と映画の物語 1980-2023』読了。東京のミニシアターの歩みを辿りながら、社会情勢、都市と映画環境の変化を捉えた貴重なドキュメント。特にプログラムを企画上映する悦びが伝わる映画館関係者インタビューはとても貴重。岩波ホール元支配人の「終映後劇場の扉を開けると、じーんという感動の音が聞こえてきたこともある」という言葉が印象的だった。本書は自分の映画(館)体験とも要所でクロスするので非常に興味深かった。仕事明けに毎夜一館分ずつ楽しく読み進ん…
2002年のイ・ジョンヒャン監督作品。といっても、私は監督で選ぶほど映画に詳しくありません。私の目を引いたのは、ユ・スンホ。「会いたい」では微妙な悪役(?)でしたが、気味が悪いほど(誉め言葉です)イケメンでした。そんな彼の、子役時代の名作なのですね。2002年といえば「シュリ」とか「JSA」が続々公開された年。そんな中、低予算映画ながらさまざまな賞を受賞し、日本は岩波ホールで公開されています。 ざっとあらすじを。少年サンウは都会に住む悪ガキですが、どうやら母子家庭で生活がカツカツらしく、母の田舎に夏の間だけ預けられます。その「おばあちゃんの家」というのが結構強烈でして、「え、さすがにここは都会…
黄砂来ているらしい。 本売りに行く。170円。 しょんぼりして駅前のそば屋イン。冷やし麺がスタンバイ。坦々そば美味。730円。 帰ると姉は自室で仕事。母は「サンセット大通り」を見せられていた。 高校か大学のとき、岩波ホールの古い映画特集で観たやつだ。確か「海外特派員」か「紳士協定」と一緒だった。 今観てもグロリア・スワンソンの演技はすさまじい。しかし50歳って設定がひどい。「白雪姫」の魔女、そのままアニメーションに移植したんだな。 展開は絶妙に面白い。というか絶妙すぎていたたまれない。 BGMはやっぱりうるさい。
これはフィクションです 小谷野敦 朝、目を覚ますと、今日はどういう楽しいことがあるかを考えないと、起き上がれない。たとえばその日は、昼には天ぷらそばを食べよう、と思って起き上がった。 十五年前にタバコをやめてから、こうなった。それまでは、朝起きるとまずタバコを喫ったから、それが楽しみだったわけだが、それがなくなったのでそんな儀式が必要になった。朝食にフルグラを食べるとか、だいたい食べものに関するちょっとした楽しみである。 起きた泉浩太(これが主人公の名である)は、自室へ行って着かえ、パソコンの前に座ってメールをチェックする。すると、フランスへ留学している妻からのメールが来ている。現在では、これ…
給料が振り込まれて、少し多めに下ろした。夕飯の食材をスーパーに買いに出るたびに、一万円札で払って千円札を手に入れた。これも、神田古本まつりに参戦するためである。 今日から神保町で春の古本まつりが始まった。前段の行動は半年前の秋の古本まつりでのことだが、今回も似たり寄ったりだったのは間違いない。秋の方が有名で規模も大きいし、気合いも乗っていただけのことだ(古本欲が高かったのもある)。昨年の秋も今回も、仕事が忙しくてさすがに平日に行くことはかなわないのだが、前回も土日ともに参戦して思わぬ収穫を得られたし、今日もしょっぱなからいい本を引き当てたので、また今度の土日にも参戦して新たな出会いを求めたい。…
年度末進行で疲労困憊です… (›´ω`‹ ) さて、絵本作家はらだ たけひで氏にまつわる最近の話を手短に述べます。 絵本『子どもの十字軍』 昨年2023年8月6日(※広島への原爆投下の日に当たります)に、ひだまり舎という出版社から世に出た絵本『子どもの十字軍』。原作はベルトルト・ブレヒトの詩で、これまでにも日本で矢川 澄子訳などで出版がされています。 本記事で取り上げている絵本『子どもの十字軍』は、画家であり、『パシュラル先生』シリーズなどで知られる絵本作家でもあるはらだ たけひで氏が2022年2月24日から始まったロシアのウクライナ侵略が進む中で翻訳・作画をして出版に到ったものです。 子ども…
千駄木の森鷗外記念館で「近所のアトリエ 動坂の画家・長原浩太郎と鴎外」展をみてきた。 鷗外の居宅「観潮楼」(現在の森鴎外記念館)の程近い動坂にアトリエを構えた長原浩太郎(止水)は、鴎外主宰の雑誌「めさまし草」の裏表紙を皮切りに、鴎外の著書などどに装丁をほどこした。鴎外没後には、次女杏奴と三男の類が長原に絵画を学ぶなど、公私にわたり交流があった。 長原孝太郎に関する小冊子と『千駄木の鴎外と漱石」を購入。二人の文豪の交流が描かれている。読み込むことにする。 ーーー その後、本駒込の浅尾さんのマンションで阿部さんと3人で過ごす。 ------------------------ 「名言との対話」2月…
▶5時に目覚める。 寒い…。 外は風が強いらしく、その音でよけい寒く感じる。 寝床から出たくない。 だけど、よく考えたら寝床からどうしても出なければならない理由が、これと言ってあるわけではないので、しばらくはぬくぬくと過ごす。 ぬくぬくとしながらスマホで映画。 大画面で映画を観たいと思わなくなって久しい。 腰痛のせいで映画館の椅子に長時間座ることが出来なくなったと言うのもあるが、誰にも邪魔されずにひとりでひっそりと観るほうが、わたしの性に合っているようなのだ。 もともと映画は好きだが映画館は苦手だった。 見ず知らずの人たちと2時間ちかく同じ空間に閉じ込められると言うのが、どうにも居心地が悪かっ…
引用元:amazon.co.jp 2023年も残りわずかということで、今年劇場で観た映画ベスト9を挙げてみた 「劇場で観た」という条件付きだから旧作も含まれ、逆に配信で観て感動した作品は含まれないという、何とも身勝手なランキング 興行成績の高い作品や、重厚な大作ばかりではつまらないし、奇をてらったマニアックな作品を並べる気もなく、素直に感動した作品を列挙して、そこから9つに(泣く泣く)絞った 「PERFECT DAYS」、「光復」、「枯れ葉」、「福田村事件」、「658km、陽子の旅」、「THEATERS」、「ドリーム・ホース」、「ぼくたちの哲学教室」、「栗の森のものがたり」(順不同) 惜しくも…
東京の街で起業した人たちに、その経緯や苦労話、これからの夢などを伺っていきます。 Case Study #1 ミニシアター「Stranger」 岡村忠征さん photo:Kana Bundoedit:Kohei Nishihara(EATer) ミニシアターの閉館が続いている。2022年は、半世紀以上の歴史を持つ神保町の「岩波ホール」が閉館。名古屋では1982年開館の「名古屋シネテーク」が、大阪では1990年開館の「テアトル梅田」が、映画ファンに惜しまれつつ幕を下ろした。 シネコンではかからない、埋もれゆく作品に光を当てるミニシアターは、映画文化の多様性を支える大切な文化施設。けれど、小規模が…