株式会社岩波書店は、東京都千代田区一ツ橋に本社をおく、出版社。
岩波文庫巻末の岩波茂雄の「読書子に寄す」は名文。さまざまな哲学などの名著を出しており、日本人の教育に一役買っている。
また、雑誌『世界』などにより、戦後民主主義思想の展開の中で強い影響力を持った。しかし、最近では「戦後民主主義的」なるものの地盤沈下に伴って地位が低下しており、一部から「ステレオタイプな左翼思想」の象徴として槍玉に挙げられることも多い。
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ゆきのもりのおくりものリンデ・ファース 文・絵西村由美 訳岩波書店2024年10月16日 第1刷発行 岩波書店の絵本、新刊として紹介されていた。昨年の秋に出版されたものだけれど、今更ながら図書館で借りて読んでみた。 著者のリンデは1984年、オランダ生まれのイラストレーター、絵本作家。ブレダの美術学校でアニメーションを学び、卒業後はアニメーターやイラストレーターとして活躍。2018年に初の絵本作品を発表し、『少年とクジラ』は10以上の言語に翻訳されている(残念ながら邦訳はなし)。2017年、生物学者の夫と北ノルウェーのトロムソに移住し、子供の頃から憧れていた極北の自然からインスピレーションを受…
吾輩は辞書である。 この歳になり辞書を購入しました そう、これが 自称 辞書← (ハイハイ...) 美しい辞典 岩波の国語辞典 例 動画 おわりに ちなみに「辞典」と「辞書」は同義語っぽいです 皆様のお家に国語辞典はありますか? 自分の場合、国語辞典は 三省堂の辞典がありました 新明解国語辞典第7版 posted with ヨメレバ 山田忠雄(国語学)/柴田武(言語学) 三省堂 2012年01月 楽天ブックス Amazon 記憶では高校の時に辞書関係をまとめて購入した のですが指定されてたような←遠い記憶 これは地域によって違うのかな? それとも学校? 出版社の本社の位置? 今更になってその仕…
2024年夏、岩波少年文庫が対象文庫を2冊買うと、エーミールかふたりのロッテかどちらかのキーチェーンをもれなくプレゼントするというフェアを聞きつけ、本を探す旅に出た。 それがないのよ、岩波少年文庫。 Twitterのユーザーさんに教えてもらったんだけど、岩波文庫は書店買取のため、売れなくても返品できないから書店での取り扱いが少ないんだとか。ほ、本末転倒…! 結局、最後の砦、丸善書店でやっと見つけて2冊購入。それがコレとコレ。 待つこと約2ヶ月。 ジャン!ふたりのロッテがよかったけど、それでもかわいー! お手紙つき。 ほかのTwitterユーザーさんを見たら、4冊購入して2種類キーチェーンもらっ…
さいたま市立中央図書館所蔵 www.lib.city.saitama.jp 2024/11/22 大宮図書館より借入2024/11/29 上巻読書開始2024/12/01 上巻読了・大宮図書館へ返却、下巻読書開始2024/12/03 下巻読了2024/12/06 大宮図書館へ返却予定 いやあ、おもしろかった。下手な小説読んでいる場合じゃないや。上下巻併せて1000頁以上に及ぶがほぼ一気読みだ。特にトロツキーがトロツキーである前の「ヤング・トロツキー」時代が興味深い(トロツキーは「パーティ・ネーム」。本名は、レフ・ダヴィドヴィチ・ブロンシュテイン、ユダヤ人である)。この100年にわたり、世界中の…
あらすじ・概要 『1984』や『動物農場』などの全体主義への批判を小説に書いたジョージ・オーウェル。彼の生い立ちや作家になった後の人生を語りながら、オーウェルの持つ価値観について考える。戦前・戦中、冷戦時代を生きた。ひとりの作家の激動の人生とは。 ひとりの物書きが見た戦前・戦中・冷戦時代 普段あまり作家の伝記は読みません。先入観を得る前に作品を読みたいからです。しかしオーウェルの植民地支配の土地で暮らし、社会主義に期待し、また失望した人生のことが気になったので読んでみました。 一人の作家が植民地支配の支配側、戦争、そして冷戦時代を生きた話としては面白かったです。 オーウェル自身が「『動物農場』…
本のひろばというPR誌がある。 小生は書店で見つけると持ってくる。それの11月号を読んでいて最後のページに目が国付けになってしまった。 そこには前の10月号で、数年前に著作の引用等が不適切であったりしたことで話題になったF氏が書いた書評を載せたことが不適切であったということを言っている。 しかし、なかなかこれは難しい判断だ。そもそものとっかかりの論文の不適切引用などについて、本人は十分に申し開きできていないのではないだろうか。このような専門的な内容について、当時の所属大学が、先に結論を出したようなことも非常に疑問が残った。ましてや数年たっても書評すら公にするなとは、、、 この件で抗議した人間が…
死刑について 作者:平野 啓一郎 岩波書店 Amazon メモ ▼2019/12/06に開催された大阪弁護士会主催の講演会「芥川賞作家 平野啓一郎さんが語る死刑廃止」の記録を元とし、2021/10/12の日本弁護士連合会主催のシンポジウム「死刑廃止の実現を考える日2021」での発言等を加えて再構成、加筆・修正。2022/06刊行(岩波書店)。 目次 死刑は必要だという心情 「なぜ人を殺してはいけないのか」の問いに向き合って 多面的で複雑な被害者の心に寄り添うとは――「ゆるし」と「憎しみ」と なぜ死刑が支持され続けるのか 「憎しみ」の共同体から「優しさ」の共同体へ――死刑の廃止に向けて 注 あと…
あらすじ・概要 多数決は、実は公平な決め方ではない。多数決がどうして不公平なのか説明しながら、多数決以外の政治家の決め方、社会の意思決定の仕方を考える。漁夫の利を得やすく、マイノリティの意思が反映しづらい多数決の代替とは。 多数決の欠点と、それを補う選挙システムとは ひとり一票のシステムには大きな問題があり、「投票で民意を拾う」とはどういうことなのか、統計を使って解説していく本です。 何も考えずに多数決で物事を決めると、わざと票を割らせたり、泡沫候補を立てたりと選挙制度をハックする人が優位になってしまいます。そういう悪意ある行動をさせないため、選挙システムに手を加えて攻略できなくするのが本書の…
あらすじ・概要 日本の研究者たちは、どのように「軍事研究させられる」危機に直面しているか――。政府側の思惑から、軍事研究に反対する研究者たちの活動、学問の独立のため、一般市民が何をすべきかなどをまとめた本。 嫌なことは嫌という社会を維持するには手間やお金がかかる 私は軍事的なことには詳しくないですが、「自分の研究を軍事的なことに使われたくない」という考えはあって当然のものだと思います。学者は国に従属するものではなく、研究で得た知識を市民に分け与えることこそ仕事だからです。 たとえ国からお金をもらっていたとしても嫌なことは嫌という権利は誰にでもあります。 しかし、国側があの手この手で研究者を軍事…
外国の事として長引いているロシアのウクライナ侵攻を感じることが、日常化するのを恐れていました。 図書館にお正月にリクエストした『戦争語彙集』(オスタップ・スリヴィンスキー著 ロバート・キャンベル訳著 岩波書店)を読んでみました。 www.iwanami.co.jp これはオスタップ氏が避難民の動線をなぞり、駅のホームでケアしながら市井の多く人々の話に耳を傾けて纏め、彼らの「語彙」の奥に潜む背景を伝えるものです。ロバート・キャンベル氏は直接行動し現地入りして英語にしたものから日本語に訳されたのでした。 20人余りに絞られた語りが自分の心を動揺させ、人前では読めませんでした。このような最悪の事態が…