児童文学作家。1950年山口県生まれ。岩国市在住。1978年『朝はだんだん見えてくる』(理論社)で日本児童文学者協会新人賞、『「うそじゃないよ」と谷川くんはいった』(PHP研究所)で小学館文学賞、サンケイ児童出版文化賞、『ステゴザウルス』(マガジンハウス)『迷い鳥とぶ』(理論社)で路傍の石文学賞受賞。寡作ながらマイペースで作品を発表し続けている。主に現代に生きる少女を主人公に、日常生活や人の心の奥に潜む不定型な「何か」を独自の繊細さで描き出す。
12月はなんとなく気ぜわしくなるところにもって、新聞の書評欄や雑誌で 「今年の収穫」という特集を組むこともありまして、それらの情報をちらと目を 通すのですが、まるで消化できずです。 毎日新聞の読書欄の「2025 この3冊」は、13日土曜に続いて、明日にも 続編がありまして、これらの中に、これはと思うものはでてくるだろうかなです。 21日は読売新聞読書欄が、同様の企画を掲載のはずで、これも確保して目を 通さなくては。21日は、こちらの北海道新聞も読書欄でこの三冊を掲載する はずですが、こちらの新聞は書評委員の形式をとっていないので、書評担当 する識者へのアンケートとなるのでしょう。 忘れたころに…
昨日に図書館から借りてきた岩瀬成子さんの「わだかまってばかり日記」 にあったビートルズ映画を見にいったエピソードを話題にしたのですが、どう も当方は、読み違いをしたことによって、昨日のように記してしまったのでは ないかと思うことです。 (岩瀬さんが「ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!」を見たのは、いつで あったのかということについてです。当方はこの映画をこの町の封切りの時に 見ておりまして、それは1964年11月末のことになるのですが、その時に当方 は中学2年生でありました。当方と同学年の岩瀬さんの書いているのを見て いましたら、高校生の頃のように見えて、そんな時に、この映画の上映はあ…
図書館本の入れ替えとなりました。 ここのところ中村稔さんの「私の昭和史」にかかりっきりでありまして、 残り「完結篇」二冊を含めて千ページほどもありますので、図書館から借り ている本はなかなか読むことができずであります。 とはいっても、図書館へと行きますと、なにかつまみ読みできるものはない かと物色をすることにです。 このようなときには、ぱっとページを開いて、読めるようなものがいいですね。 そういうことで、ブックガイドとしても読むことができるような二冊を借りるこ とにです。(そういえば、近々当方の手元にも「みすず読書アンケート特集」が 届くはずですから忙しい。) まずその一冊は、次のものです。 …
ジャングルジム:岩瀬成子著のレビューです。 ☞読書ポイント 筆者について 感想:家族問題を解いてくれるのは、子どもたちかもしれない りすさんからのnext本 ☞読書ポイント 家族の問題はどこの家庭にもある。「大人の事情」は色々あるわけだけど、なんとなくの違和感を感じ取っている子どもたちは、一体どういう風にこれらの問題を捉え、考えているのか。家族の話から見えて来る社会、そして子ども視点で見る家族とは。サラッとよめるが内容は深い。 筆者について 岩瀬成子(いわせ じょうこ)1950年、山口県生まれ。77年、デビュー作『朝はだんだん見えてくる』(理論社)で日本児童文学者協会新人賞受賞。また、その後の…
「人が自分の弱い心と闘っているときに、それを笑っていいはずがないじゃない」(本文より) たまに入試に出る作家の10月の新作だ。 絶対の正しさなんてないと教えてくれる 作品なんだが、平易で読みやすいだろう。 前半は人間関係の不協和音がギッシギシ。 けど後半には響き合ってくような感じだ。 素材になりそうな箇所はさほど多くない。 俺のレビューの書き出しはこんなですわ。 犬猫禁止のマンションに住む小5女子が主人公。こっそり犬連れで引っ越してきた少年に出会った彼女が、一緒に引き取り先を探すうちに、いつしか大人のトラブルに首を突っ込んでいくようになります。 bookmeter.com 『ひみつの犬』(岩瀬…
『飛ぶ教室』が大きく扱った作品なんだが、 入試レベル未満だと思って無視してきたわ。 ざっと見て小4から小5向けかと思ってよ。 けど、中受鉄人会が上位校以上での出題が 予想されると書いたんでちゃんと読んだら 終わりの方に出題しやすい箇所があったわ。 物語は女子2人の視点を交互に切替えつつ 進むんだが、父親と別居する子が主人公の 11章と13章には注目しときたいトコだ。 社会の授業で、生活に根差した古い品を持ち寄ることになりますが、そこで女子グループの一人が大切なものを失くしてしまいます。そのグループは主人公の親友(モッチ)をいつも「しっぽ」呼ばわりして軽く見ていました。親友が昼休みも一生懸命探し…
『もうひとつの曲がり角』(岩瀬 成子/講談社) 坪田譲治文学賞を受賞したばっかしの作品だ。 この賞を取った作品では『Masato』(岩城 けい)、 『ペンギンは空を見上げる』(八重野 統摩)などが 中学入試での出題実績があるんで、要チェックかもな。 なにしろ作者の岩瀬成子も割と出題される作家だからよ。 この本はおとなしい小5の女の子が引越し先の町で 不思議な体験をして大胆さを身につける物語だ。 主人公が不思議な世界に入り込んでいき 別人のように強くなるってところが 子供が夢中になるポイントだな。 親として気をつけたいと感じたのは 物語の本筋からは少しはずれるんだが、 決めつけが言葉の凶器になる…