東京国立近代美術館で企画展「コレクションを中心とした特集 記録をひらく 記憶をつむぐ」をみた。 戦時中に画家たちが描いた「戦争記録画」(戦争画)は敗戦後占領軍に接収され、1970年「無期限貸与」という形で返還され、この美術館で保管されていたことは知っていた。戦争画を常設展の1室に集め展示しているのを見たことも何度かあった。今年は戦後80年の節目の年なので、280点のもっと大がかりな企画展示が開催された。「美術品」が果たした「記録」という役割と、それらを事後に振り返りながら再構成されていく「記憶」の働きに注目するというのがコンセプトだ。 藤田嗣治「哈爾哈河畔之戦闘」(1941)戦争記録画というと…