戦国時代に活躍した島津氏の四兄弟。長男は島津義久(しまづよしひさ)、次男は島津義弘(よしひろ)、三男は島津歳久(としひさ)、四男は島津家久である。それぞれに、次のような評伝が広く知られている。 島津義久は「三州の総大将たるの材徳自ら備わる」 島津義弘は「雄武英略を以て傑出す」 島津歳久は「始終の利害を察するの智計並びなし」 島津家久は「軍法戦術に妙を得たり」 これらの言葉は、島津忠良(ただよし、島津日新斎、じっしんさい)が孫たちを評したものだとされる。どれもカッコいい。言いたくなるフレーズである。そして、人物像をあらわす言葉としてもしっくりくる感じだ。で、けっこう取り上げられることが多い。書籍…