葉室麟『川あかり』 今日は読書の話題です。葉室麟の『川あかり』と西加奈子『さくら』 『川あかり』は、時代物の長編を読みたくなって買った。葉室麟の作品は今まで3冊読んで、そんなに外れはないという印象がある。 物語は、主人公の伊東七十郎という若侍が、大雨による川止めで途方に暮れている場面から始まる。七十郎は藩でいちばんの臆病者と呼ばれている男だが、藩の派閥争いの中心人物である家老甘利典膳の暗殺を命じられていて、典膳が川を渡って来たら、国に入る前に討たなくてはならない。七十郎は川明けを待つ間、木賃宿に宿泊して待つことになるが、そこで牢人の佐々豪右衛門、坊主の徳元、猿回しの弥之助、鳥追いのお若、遊び人…