◆歌会報 2023年4月 (その2) *各評は講師の砂田や会の皆様から出た意見を畠山が独自にまとめたものです。 第131回(2023/04/21) 澪の会詠草(その2) 13・夫(パパ)なんか忘れてしまえ青い空水上ジェット若き男と(山本) なかなかに冒険的な表現の歌ですね。今までの澪の会ではあまり出てこなかった作風で(短歌的)問題を含みつつも新しい刺激です。 さて、連作でこの作者の歌を見れば分かるのですがこの「夫」とは「亡夫」のことです。つまり作者はご主人を亡くしてとても傷心しているのですが、いつまでもうじうじしてちゃダメだ!と自らを奮い立たせているのです。 そこで「夫なんか忘れてしまえ」とわ…