かわかみ・ひろみ 作家。1958年(昭和33年)東京都に生まれる。 お茶の水女子大学理学部卒。1980年、大学在学中に、山野浩一発行・山田和子編集のニュー・ウェーブSF雑誌「季刊NW-SF」15号に、「小川項」名義の短編「累累」でデビュー。次号16号で旧姓「山田弘美」名義の短編「双翅目」も発表、また、「女は自ら女を語る」という座談会にも参加。また同号から、編集者として参加。
1、作品の概要 『真鶴』は2006年に刊行された川上弘美の長編小説。 平成18年度芸術選奨文部科学大臣賞した。 文庫版で259ページ。 突然失踪した夫を想いながら、京は日記に残された手がかり「真鶴」へと向かう。 2、あらすじ 12年前、突然失踪した夫の礼。 残された妻の京は、娘の百と母の3人暮らし。 恋人の青茲と逢瀬を重ねても、礼のことを忘れられず、彼の生存と帰還をあきらめることはできなかった。 礼の日記に残された「真鶴」の文字に導かれて、真鶴に何度も足を運ぶ京。 京は、女の亡霊に導かれて、礼の姿をあの日に何があったかを追い求めるが・・・。 3、この作品に対する思い入れ、読んだキッカケ 川上弘…
毎月1日と15日にはオクーのハーフムーンランキングを発表しています。半月ごとの注目の本やイベントなどの紹介です。どうぞよろしく!
『り📚書店員による小説のすゝめ』 こんにちは。り📚書店員です。 みなさまいかがお過ごしですか? px.a8.net 本日の独自書評はこちら。 川上弘美さん著『森へ行きましょう』です。 『森へ行きましょう』は文藝春秋より刊行され、文庫化もされています。 森へ行きましょう (文春文庫) 作者:弘美, 川上 文藝春秋 Amazon 森へ行きましょう (文春文庫) [ 川上 弘美 ]価格: 1045 円楽天で詳細を見る 『り📚書店員による小説のすゝめ』 大河的小説『森へ行きましょう』 川上弘美さんの残像 書き記してきた雑記帳 大河小説は「主人公そのもの」を書き表すもの 自分の言葉を大切にすること。自分…
シリアスな本を立て続けに読んでいたので、少し柔らかな本が読みたくなり、こちらを読了しました。 たんたんと、時にシュールに、そして深くリアルに。あなたの日常でも不思議なこと、実は起きていませんか? 奇しくもコロナ禍の3年間にあたった、2020年から2022年の日記。 連載されていた期間が2019年の2月〜2022年の1月なので、新型コロナウィルスが出現して段々と世界を覆っていく期間なのだけど、マスクとかzoomとかといった、これまでに出てこなかったワードがあるものの、いつもの東京日記の調子だったのでよかったです。 数独をやってらっしゃる場面がよく出てきましたが、わたしやったことないしルール?もわ…
全く本を読まなくなってもう何日目でしょうか?少しずつですが、本を読みたい気持ちは起きています。読みたい気持ちがあるので買ってはいました。積読本がまだまだあるのに、これはもう本好きの性(さが)ですね。困ったものです。それに紙の本は気づいた時には版元品切れになっていたりするので、買わなくてはならないのです(言い訳)。本を読まなくなったらひどい左肩の関節痛に悩まされていたのが楽になりました。よかったのはこれだけ。 最近購入した本たち。 『火葬』金薫 死の影が忍び寄る妻を看病する私の前で あなたのあふれる生命力はまばゆい光を放っていた 第6回「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」受賞作を書籍化 …
ご訪問いただきありがとうございます。カオルです。 今回は、川上 弘美さんの『某』の感想、紹介です。ネタバレの可能性あります。 川上 弘美さんの作品は、1996年に『蛇を踏む』が芥川賞受賞、2001年には『センセイの鞄』が谷崎潤一郎賞を受賞しています。その他賞も多く受賞されています。大好き大好き推し推し作家さんです。 作品 タイトル: 某 著 者: 川上 弘美 発 行: 幻冬社 あらすじ 名前も性別も自我もない。ある日どこからか突然出現した「誰でもないもの」の存在には、始まりも終わりもない。 人間の姿に擬態できる「誰でもないもの」は蔵医師の元で治療を受けることになる。治療法は擬態した姿ごとにその…
本を読まない日々が続いています。 今日は駅前にお買い物に出たついでに新刊を買おうと思いたち、たしか余白多めなエッセイだったので、読書リハビリにいいかも!?と新刊書店に立ち寄りましたが、売っていませんでした…。ここの書店はよくお取り寄せをするのだけど、名前を名乗るとなぜか書店員さんに「あっ!!」と言われるので最近足が遠のいていたのですw取り寄せすぎ?? 売ってなかったその本はこちら。川上弘美『東京日記7 館内すべてお雛さま。』 たんたんと、時にシュールに、そして深くリアルに。あなたの日常でも不思議なこと、実は起きていませんか? 奇しくもコロナ禍の3年間にあたった、2020年から2022年の日記。…
日曜日の夕方は、なんとなく憂鬱な気分になる。 昨年転職してからは、ずいぶんとマシにはなったけれど、 昨夜のように、久々に知人たちと 他愛もない会話で深夜まで過ごした翌日は尚更だ。 ぼんやりとAmazonPrimeで映画を観て、 うたた寝をして目覚めると夕方になっていた。 憂鬱というより、漠然とした不安を感じる。 ぼくの死体をよろしくたのむ(新潮文庫) 作者:川上弘美 新潮社 Amazon 年末に実家へ帰った際に、バスの待ち時間に入った駅前の本屋さんで購入。 とりとめのない、緩やかな文体は少しずつ読むのにちょうど良い。 装丁のデザインも日常に溶け込んでいる。
川上弘美さんの「神様」は大好きな短編小説集で、もう何回も何回も読み返しているのですが、最近あらためて収録作品のひとつ「離さない」を読み返したら度肝を抜かれてしまいました。 くまにさそわれて散歩に出る。川原に行くのである―四季おりおりに現れる、不思議な“生き物”たちとのふれあいと別れ。心がぽかぽかとあたたまり、なぜだか少し泣けてくる、うららでせつない九つの物語。デビュー作「神様」収録。ドゥマゴ文学賞、紫式部文学賞受賞。内容(「BOOK」データベースより) 全体として、いわば「大人のためのおとぎ話」といった印象の作品が並ぶ本作品集なのですが、収録作品のなかで、この「離さない」だけ異色を放っているの…
百が生まれたばかりのころ、乳を吸われながら、近い、と思った。この子となんと近くにあるのだろう。腹の中に宿していたときよりも、なお近いように思った。可愛いだのいとおしいだの、そんなものではなかった。ただ、近かった。 関係は、近くない。遠い、というほどではないが。関係があっても、なくても、かならず少しだけ、へだっている。 川上弘美『真鶴』 人間の関係性へ感情は束ねられがちで、親子の関係なんて特に感情の積み重ねの連続で成り立っていると思うけど、親が子に対してただただ「近い」という即物的なスケッチの不思議。 感情をオミットすることでどこか冷たい印象が付与されがちだけど(ex: ミヒャエル・ハネケの被写…
◆執筆一覧【2013年】 ・[連載]大澤聡「アーカイブ[16]――手帳の活用と保管」(『出版ニュース』、出版ニュース社、17頁、2013年12月下旬号)・[論文]大澤聡「テクストと倫理的転回――村上春樹の一九九〇年代」(仲正昌樹編『「倫理」における「主体」の問題』、御茶の水書房、255-272頁、2013年12月)・[対談]荻世いをら×大澤聡「小説の密度」(『図書新聞』、図書新聞、第3137号、1-2面、2013年12月7日)・[連載]大澤聡「アーカイブ[15]――口頭発表と歴史性」(『出版ニュース』、出版ニュース社、15頁、2013年11月下旬号)・[書評]大澤聡「未定稿の補遺――大江健三郎…
夕食は石焼き炒飯とにゅうめん。 午前中に編集(済)の映像をチェック。 いくつか手直しを書いて担当Dに返送する。 手直ししたものを2時に局で映像チェックする予定だったがパスさせてもらう。 ラインで「体調イマイチなのでファイル便で映像を送ってもらえますか?」と出す。 実際には元気なのだが、行っても行かなくても変わりないタスクなのでサボらせてもらう。 昨日の日録などを書いて過ごす。 寒いが天気がいい。 六甲の山肌がきのうより鮮やかさを増している。 去年、再度山公園に行ったのは今頃だったか。 再度谷のモミジの美しさに驚いた。 puyoneko2016.hatenablog.jp 図書館で予約していた2…
札幌【占い.口コミ.当る.2024年】北大前、夢占館(ゆめせんかん)の石原聖山(いしはらせいざん)『北区の占いの父』が貴方の【2024年!!干支「甲辰(きのえ・たつ)」】を的確に占う!2023年12月2日(土) 札幌北区の占いの父ー 夢占館(ゆめせんかん)の石原聖山が貴方の 『2024年!!干支「甲辰(きのえ・たつ)」』 を的確に占う!占い歴25年、お悩み相談人生アドバイザー 『占い&お悩み相談BOX夢占館(ゆめせんかん)』 ー石原聖山の元気が出る世界の名言,格言をあなたに・・・2023年12月2日(土) 石原聖山が貴方の 『2024年!!干支「甲辰(きのえ・たつ)」』 を的確に占う! 来年【…
誰も得しない検索ノイズ企画・・・ってこんな感じで毎年夏にやってるけど。 今シーズンは冬もやるよ。買った本には★をつける予定。 カドイカさんのブックアドベンチャー2023 愛がなんだ/角田光代 失はれる物語/乙一 人獣細工/小林泰三 眠りの庭/千早茜 破門/黒川博行 六人の嘘つきな大学生/浅倉秋成 とわの文様/永井紗耶子 →「日本ホラー小説大賞《短編賞》集成1・2」は対象になりませんかそうですか。 集英社文庫ふゆイチ カケラ/湊かなえ 心淋し川/西條奈加 本と鍵の季節/米澤穂信 魚神/千早茜 東京ロンダリング/原田ひ香 火車の残花 浮雲心霊奇譚/神永学 幻夜/東野圭吾 スクープ/今野敏 →夏と変…
読んだ本 飯田隆『分析哲学 これからとこれまで』勁草書房 (2020) 池田晶子『新・考えるヒント』講談社 (2004) 川上弘美『このあたりの人たち』文春文庫 (2019) 夏川草介『始まりの木』小学館文庫 (2023) つづきを読み進めた。(読書日記1208) nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『始まりの木』の128項をメモした。 "科学は、鞍馬の険しい山中に経路を敷いたり、抗がん剤の量を計算することは得意だが、人の心の哀しみや孤独を数値化することはできない。数値化できないから存在し…
青瓜不動 三島屋変調百物語九之続 posted with ヨメレバ 宮部 みゆき KADOKAWA 2023年07月28日 売り上げランキング : 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 「三島屋変調百物語」の9巻目。表題作を含めて4つの物語が収録されている。聞き手がおちかから三島屋次男の富次郎に変わって4冊目。宮部みゆきの巧さは変わらず、導入部など特に巧い。
薬の価格が同じで効き目が強くなって。それとは別に、そろそろサプリを試験的に他の物と変えてみようかな。 ふの付く某所より、寺山修司に寄せて。「>20世紀までならサブカルオタクの必修科目だったけど>今だと嗜んでるオタは少数派のイメージ拡散と浸透」四半世紀ほど前に『少女革命ウテナ』が放送された折り、主に音楽のJ・A・シーザー経由で話題が浮上したものの、あれは一過性だった。この項、続く。 某所より。「押井守が「今の邦画なんてもうアパートを出たり入ったりするようなのばっかりでしょ」って言ってて、その形容の仕方が絶妙すぎると思ったんだけど、確かに俺はアパートを出たり入ったりするような邦画を好んで観ている」…
双子の友達と鎌倉に行った。前回会ったのは10月のはじめだったから1ヶ月ぶり。11時に鎌倉駅に待ち合わせだったのに、私は遅刻した。そう言うしかないとわかっていても、全然大丈夫だよと言われると安心してしまう。 電車に乗り、イヤホンをしてWochenende(ドイツ語で週末)という名前のプレイリストを開いてから、今年こそは読み切らねばと川上弘美「おめでとう」をカバンの中から取り出す。私の中のひとつの決まりとして、短編集や詩集は一気に読まないことにしている。連続で読むにしても1日1話まで。そのせいで読み終わらないまま数年経ってしまったものがいくつかあり、これもそのうちの1冊。 合流して、まず向かったの…
いちばんすきな花 シナリオブック 完全版(上) posted with ヨメレバ 生方 美久 扶桑社 2023年11月20日頃 売り上げランキング : 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 出る本、生方美久「いちばんすきな花 シナリオブック 完全版(上)」(11/20)出ます。ドラマは賛否両論あるようですが、シナリオブックは気になる。完全版だし。上巻は1話から5話までです。生方さん、天才過ぎるんだよなぁ。書きたいことがあり過ぎるんだと思う。
☆本棚を整理しました☆ 整理整頓とかめっちゃ苦手なタイプです。 ブログのカテゴリーとかなんやらみても性格が出ていて、ごちゃごちゃしてます。 めんどくさがりなんですよ、大雑把なんですよ、O型だし。 そんなわけで本棚もぐちゃぐちゃになっていて、収納しきれない本がそのへんに溢れていてカオスな状態になっていました。 ちなみにヒロ氏の本棚は僕の部屋の横のウォークインクローゼットのスペースにあります。 作りつけの本棚で家をつくるときに大工さんが作ってくれました。 タテ4段×横2列あるのですが、写真アルバムやら、家電の説明書、税金関係などの書類やらもゴチャゴチャになっているので、今回はそんな雑書類スペースを…
毎週日曜日は、この一週間(11/13~11/19)に週刊誌や新聞などの書評に取り上げられた旬の本を紹介しています。書評内容については各誌・HPなどをご覧ください。 今週の書評本 *表示凡例◆掲載された媒体: 発行号数 掲載冊数書籍タイトル 著者 出版社 税込価格 書評掲載回数(2回以上のもの) ◆サンデー毎日「遠回りの読書」: 11/26・12/3 号 2 冊根っからの悪人っているの? 被害と加害のあいだ 坂上香 創元社 1,760実験の民主主義 トクヴィルの思想からデジタル、ファンダムへ 宇野重規、若林恵 中公新書 1,100 ◆女性自身「今週の本」: 11/28・12/5 号 4 冊777…
90年代、川上弘美が頭角を現したときに福田和也は書いた。「その世界はなかなかチャーミングだが、またあまりにも強い規範性に、若干将来性への不安を抱かないではない」。現時点での谷崎由衣の小説のいくつかは、ひょっとしたらさらに一層規範的であるかもしれない。それでも、旅行中に携えたこの薄い文庫本から、日々考えていることについて少なくないインスピレーションを受けることができた。集中では最新・最長かつ巻末に配置された「天蓋歩行」(クアラルンプールほか)をベストに推す読者が多いとみている。けれど自分は、「国際友誼」(京都)にとくべつな愛着を抱く。作者のほかの本やエッセイ、インタビューで、京都で大学生活を過ご…
おいしいごはんが食べられますように posted with ヨメレバ 高瀬 隼子 講談社 2022年03月24日頃 売り上げランキング : 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 芥川賞受賞作。食品などのラベルパッケージを作る大きな会社の埼玉支店という設定。病弱で休んだり早退したりが多く仕事もできないが周りからはチヤホヤされている芦川さん、1年後輩で芦川のことがどうも苦手な頑張り屋の女性、押尾さん、支店に転勤してきたばかりの芦川さんの1年先輩にあたる二谷という男性、この3人がメインの登場人物だ。
●概要●ミュージシャン等20名●漫画家104名 ●他漫画家:情報不足・① ・② ・③ ・④ ・⑤ ●ゲームクリエイター14名 ●小説家102名 ・他小説家: ・① ・② ●哲学者1名●ファッションデザイナー2名 ●写真家2名●映画サイト運営者1名 ●概要 現在230名分のリストを掲載。 このコーナーは「映画人のオールタイムベスト(個別)」に掲載した以外の漫画家、アニメーター、ゲーム開発、シンガー、作曲家、小説家、その他クリエイターが影響を受けた・好きな映画のリストをまとめた掲載先のリンク集です。