高峰秀子が愛した男 作者:明美, 斎藤 河出書房新社 Amazon 松山善三の顔はいい。一人でいる時のなんとも愁のある表情、そして妻・高峰とのツーショット写真には、多くを語らない男がほわっと滲み出てしまう愛情が漂う。 1925年生まれ、シナリオライター(ご本人はそう仰っていられる)、そして映画監督。それよるもっと前に出てしまうのは「高峰秀子の夫」。 映画女優と助監督、百倍の収入格差のある二人の結婚というのは、考えただけでぞくぞくする。だってそれ、もうドラマじゃないですか。そういうテレビドラマをいくつも見てきた気がする。金持ちと貧乏人の恋。自分でも書きたいと思うくらいです。 幼女となり、高峰夫妻…