文芸・演劇評論家。1956年、宮城県生まれ。夫は志賀隆生。
東京女子大学大学院文学研究科博士課程修了。 1920年代以降の文芸を中心に、演劇、ミステリ、少女文化等も含めた幅広い評論活動を展開。近年は宝塚歌劇に関する著作が多い。
著書『少女日和』(青弓社)、『蘭の季節』(深夜叢書社)、『彼等の昭和――長谷川海太郎・りん二郎・濬(しゅん)・四郎』(白水社、サントリー学芸賞)、『宝塚』(講談社選書メチエ)など。
★ 川崎賢子さん、沢田安史さん、谷口基さんらが編集された『定本 夢野久作全集』第8巻が刊行されました。川崎賢子さん、沢田安史さん、谷口基さんが第8巻の解題をお書きになっています。また、沢田安史さんが「夢野久作著作年譜」「夢野久作年譜」を編まれています。 ・『定本 夢野久作全集』第8巻、西原和海・川崎賢子・沢田安史・谷口基編集、国書刊行会、2022年11月24日発行、14,000円(本体価格)+税 定本 夢野久作全集 (第8巻) 作者:夢野久作 国書刊行会 Amazon ※詳しくは、国書刊行会HPをご覧下さい。 www.kokusho.co.jp
★ 川崎賢子さんが、9月5日(月)から行われる KUNILABO2022年9月期人文学講座「宝塚:日本モダニズムの軌跡を考える(全4回)」の講師をされます。 ・宝塚:日本モダニズムの軌跡を考える(全4回) 初回日時 2022年9月5日 (月) 19:30 - 21:00 日程 9月‐12月の第1月曜日(9/5、10/3、11/7、12/5) 場所 オンライン会議アプリ「Zoom(ズーム)」 を使用したオンライン講座 →YouTubeにて見逃し配信あり (受講生限定、講座期間内のみ、参加者との質疑応答の時間は除く) 【※本講座は、著作権の関係で、第4回のみ見逃し配信がありません。何卒ご了承くださ…
★ 川崎賢子さん、小松史生子さん、谷口基さん、浜田雄介さんが、9月4日(日)に立教大学で行われる公開シンポジウム「雑誌『宝石』と戦後日本の探偵小説」に講師として登壇されます。 ・公開シンポジウム「雑誌『宝石』と戦後日本の探偵小説」 期日 9月4日(日) 13:00~18:00 場所 立教大学池袋キャンパス 14号館3階 D301教室 主催 立教大学文学部文学科共催 立教大学日本文学会 江戸川乱歩記念大衆文化研究センター 科学研究費(基盤研究B) 「近代日本探偵小説研究の基盤整備:資料の調査・保存・公開とその活用」 (代表:浜田雄介、2019-2022) 申し込み 事前申し込み不要・参加費無料 …
★ 川崎賢子さんが、「[連載 1]『カリガリ博士』:百年の衝撃」([連載]『キネマ旬報』を読む」)を文生書院のHPに寄稿されました。 ※文生書院のHPも、ご覧ください。 www.bunsei.co.jp
★ 川崎賢子さんが、『宝塚 変容を続ける「日本モダニズム」』(岩波現代文庫 学術442)を上梓されました。 ・『宝塚 変容を続ける「日本モダニズム」』、岩波書店、A6判並製510ページ、2022年2月15日発行、定価1,820円+税 ※岩波書店のHPも、ご覧ください。 www.iwanami.co.jp
★ 川崎賢子さんが、「尾崎翠 ーー表現主義映画に魅せられて」を『季刊文科』87号(鳥影社)に寄稿されました。 ・『季刊文科』87号、鳥影社、2022年1月31日発行、1,650円(税込) ※鳥影社のHPも、ご覧ください。 www.choeisha.com
久生十蘭の短編集『墓地展望亭・ハムレット他六篇』を読んだ。ここ最近ずっと読み進めている山田風太郎の日記の中で、『ハムレット』が褒められているのを見て「へ〜」と思って読んだのだけど、面白かった。風太郎は読んだ本の感想はあまり書かないし、褒めることは稀なのでたまに褒めている本は気になる(と思って見返してみたら褒めていたのは『勝負』という作品だった。なぜハムレットだと思い込んだのだろう?)。以下、各編の感想。 『骨仏』 『生霊』 『雲の小径』 『墓地展望亭』 『湖畔』 『ハムレット』 『虹の橋』 『妖婦アリス芸談』 『骨仏』 磁器の白さを出すのに人骨を使うという話、私が初めて見たのは二階堂奥歯の日記…
1998年5月、立風書房から刊行された短歌アンソロジー。装幀は芦澤泰偉。 目次 ・萩原祐幸集 「萩原祐幸様」藤井貞和 ポケットエンジェル みづいろの歳月 ぼくであることの奪還 ・加藤治郎集 「キーで打ち出された純情」夏石番矢 スプーンフル コレクション ヒア・ゼア――定型の波打ち際 ・紀野恵集 「奥の手」小林恭二 天河歌 自選一〇〇首 画面の中の永遠 ・坂井修一集 「坂井修一君へ」長谷川櫂 ラセン 自選一〇〇首 出会いとその後 ・辰巳泰子集 「骨になつても笑はれてゐる」佐々木幹郎 仙川心中 自選一〇〇首 眩暈 ・林あまり集 「あまりのあまりたるゆえん」ねじめ正一 椿姫の首 自選一〇〇首 幸福な…
2021年12月に早稲田大学で開催された「アーキビスト座談会:アカデミックリソースとしてのアーカイブの現在」に館長谷合佳代子も登壇しました。その様子を文字起こしされた記事が公開されました。 『Intelligence インテリジェンス』no.2220世紀メディア研究所編集・刊行 発売:文生書院 税込み定価3520円 この座談会の登壇者は下記の通りです。 司会:川崎賢子(立教大学) 谷合佳代子(エル・ライブラリー・大阪産業労働資料館館長) 榎一江(法政大学大原社会問題研究所 教授) 鴨志田浩(公益財団法人 大宅壮一文庫) 大野 太幹(外務省外交史料館・課長補佐) 座談会のテーマの一つに「デジタル…
こんばんは🌟 ファッションに注目し、オフにおける男役イメージ変遷の謎に迫るシリーズ、第3弾です👘 ②はこちらからどうぞ👇 natsu3ichi.hatenablog.com 今回から、戦前~2000年代の男役ファッションを順に追っていくのですが… ③~⑤はオフのファッション前史として、戦前におけるタカラジェンヌや男役に関連する、様々なイメージについて書いていきます✍ 戦前というとかなり昔のように思えるのですが、当時定められた様々なことが、今の宝塚にも息づいていたりします。 例えば、宝塚では劇団員のことを「生徒」と呼びますよね。 また彼女たちが式典などで着用する正装は、緑の袴とされています。 実…
先日読んだ本です。もう一人の彼女: 李香蘭/山口淑子/シャーリー・ヤマグチ作者:賢子, 川崎岩波書店Amazon 著者の川崎賢子氏は「宝塚というユートピア」などの著作があります。この本は日経新聞で紹介があったので読んだみました。山口淑子の評伝的なものを期待したのですが、彼女の全体像を示すものではなく、個別の論点をいくつか取り上げるという構成になっていました。その論点の中で、興味深い点は2点でした。まず前半で語られる山口淑子の父について。これまでは見過ごされてきた論点ですが、確かにここで明らかにされたいろいろな優遇を見ると、相当なコネクションのある人物であることが分かります。そして張愛玲の「色、…
激動の世の中であっても面白そうな本の刊行は待ってはくれないのであった。人々は積み上げられた過去を受け止めて、その巨大な蓄積の中からひねり出したものを自分の言葉として書き続けるのであった。われわれは実体/非実体の書店に並ぶ実体/非実体のそれらの本をまるで救いを求めるように手に取るのだった。もう本でも読むしかない! 今回も2月前後に刊行された新刊チェックです。 ヒカリ文集 作者:松浦 理英子 講談社 Amazon 大傑作『最愛の子ども』以来となる松浦理英子の新作長編。傑作の予感しかない。 黄金列車 (角川文庫) 作者:佐藤 亜紀 KADOKAWA Amazon 『スウィングしなけりゃ意味がない』に…