ミスドが好きだ。大学時代、家で作業をするということが苦手だった私は、よくミスドに出かけて宿題をしていた。外に行くのが嫌で家で引きこもっていた頃も、大学に行くのが無理でもミスドには行けた。待ち合わせに使ったミスド、コーヒーを飲みながら友達と話したこと、一人でドーナツを食べながら考えたこと。大学時代に行ったミスドのこと、そういうのを文章にすれば、自ずと自分の学生時代が浮き上がる、そんな気がしてこの文章を書いている。 JR西宮ショップ(ショップNo.0861) 厳密に言えば、この店に関する物語は高校生の時代から始まる。大学生になってもこのお店にはよく来たけれど、大事な事件は全て大学時代以前に起きた。…