―その1955― ●歌は、「新しき年の初めの初春の今日降る雪のいやしけ吉事」である。 鳥取市国府町町屋 水辺の楽校万葉歌碑(大伴家持) ●歌碑は、鳥取市国府町町屋 水辺の楽校にある。 ●歌をみていこう。 題詞は、「三年春正月一日於因幡國廳賜饗國郡司等之宴歌一首」<三年の春の正月の一日に、因幡(いなば)の国(くに)の庁(ちやう)にして、饗(あへ)を国郡の司等(つかさらに)賜ふ宴の歌一首>である。 (注)三年:天平宝字三年(759年)。 (注)庁:鳥取県鳥取市にあった。(伊藤脚注) (注)あへ【饗】名詞※「す」が付いて自動詞(サ行変格活用)になる:食事のもてなし。(weblio古語辞典 学研全訳古…