昭和25年(1950年)、東京生れ。ノンフィクション作家。また、自身の体験した怪談をまとめた著書も知られる。
バンクーバー、コロンビア・カレッジ卒業。「工藤写真館の昭和」で講談社ノンフィクション賞受賞。 他の著書に、「海燃ゆ−山本五十六の生涯」(講談社)、「ラフカディオ・ハーン―漂泊の魂」(NHKライブラリー)、「日々是怪談」(中公文庫)など。
今NHKBSプレミアムで毎朝『マー姉ちゃん』を放送しています。 1979年放送です。 初々しい熊谷真実さん(松田龍平翔太兄弟の伯母さんですね)や田中裕子さん、けっこう台詞噛んでるんですけど(笑)当時はそれが許されたんでしょうかね? 脚本は小山内美江子さんですが、台詞がとても長いように思います。 でも新人ながら、インパクト十分で、とても魅力的です。 そのドラマを毎朝楽しみながら、気になる本を購入いたしました。 この先の記事には、本のネタバレが多く含まれます。 また、本を読んでの、長谷川家の史実も語らせていただきますので、その点ご注意ください。 目次 ~工藤美代子著『サザエさんと長谷川町子』~ 『…
最近読んだ怪談本を短い感想でまとめようと思う。 まず一冊目 ホラーアンソロジー「黒い遊園地」 黒い遊園地 (光文社文庫) 作者:井上 雅彦 監修 発売日: 2004/04/14 メディア: 文庫 これはアンソロジーとなっており遊園地をテーマにした怖い話を読むことができるんだけどもどちらかというと、ホラーというよりも世にも奇妙な物語的な話が多いように感じた。 色んな時代や架空の世界の遊園地をテーマにしていたり、ショートショートだったり作家さんによって個性を感じるアンソロ。 私がこの本の中で怖かった話は飛鳥部勝則さんの「番人」 息子とともに遊園地に来た湯川だったが、メリーゴーラウンドから降りてきた…
子供の頃から古い姉妹社の本、大人になってから朝日新聞が発行している文庫本のサザエさんを全巻を揃えていた私。 大のサザエさんと長谷川町子さんのファンである。 関連本もほとんど読んだが、今回新しい情報ふんだんに書かれた本が発売されて、読めてうれしい。 長谷川町子さん亡き後、お姉さんの毱子さんと妹さんの洋子さんの間で確執があり、毱子さんの老後の世話をして看取ったは今は長谷川美術館館長をされている元運転手さんご夫妻だったそうだ。 マー姉ちゃんの最期の面倒を見てくださる人がいて良かったなと思った。 どこの家にもある家族間の争いだが、お金はありすぎると良くないと思った。 サザエさんと長谷川町子 (幻冬舎新…
全4項目 ●代表作 ●著書「「砧」撮影所とぼくの青春」で語った主な映画16本 ●「シナリオ」1963年3月号(通巻177号)より3本 ●「シナリオ」1965年4月号より1本 「肉弾(岡本喜八)」より 全4項目 ●代表作 TVドラマ演出「傷だらけの天使」、 映画監督「あこがれ(1966年)」等 TVドラマ演出、映画監督 等で活躍した恩地日出夫が影響を受けた・好きな映画。 ●著書「「砧」撮影所とぼくの青春」で語った主な映画16本 人情紙風船 山中貞雄…時代劇、武士社会の残酷さ、共謀 東海道四谷怪談 中川信夫…ホラー、時代劇、殺人、亡霊、復讐、剣戟 椿三十郎 黒澤明…時代劇、ユーモア、お家騒動、剣戟…
こんにちは。 「あなたのなつかしい一冊」池澤夏樹さん・編 寄藤文平さん・絵 あなたのなつかしい一冊 作者:井上涼,近田春夫,上野千鶴子,長倉洋海,武田砂鉄,碓井広義,山口真由,近藤サト,姜尚中,金平茂紀,山極寿一,押切もえ,橘玲,今野勉,青木保,佐藤卓己,広井良典,星野博美,門井慶喜,小林聡美,下重暁子,杉田成道,森永卓郎,佐々木常夫,中江有里,岸本葉子,美村里江,辰巳明子,岡室美奈子,海原純子,尾木直樹,為末大,若狭勝,町田樹,尾崎世界観,工藤美代子,ロバート・キャンベル,桜木紫乃 毎日新聞出版 Amazon 作家や有名な方のなつかしい一冊が紹介されています。 大きめの文字で短い文章、挿絵も…
元産経新聞政治部長。北村議員は、山口、田布施地区の天照皇大神宮教の北村サヨ教祖の孫。2013年の参院選直前にこんな内部文書が配られた。<全国区の北村さんは、山口出身の政治家。天照皇大神宮教(「踊る宗教」)の北村サヨ教祖のお孫さんです。首相からじきじきに、この方を後援してほしいとの依頼があり、当落は上記の『踊る宗教』と当グループの組織票頼みですが、まだCランクで当選には遠い状況です。参院選後に当グループを国会で追及する運動が起こるとの情報があり、それを守ってもらうためにも、今選挙で北村候補を当選させることができるかどうか、組織の『死活問題』です>「踊る宗教」は山口県熊毛郡田布施町の農婦、北村サヨ…
工藤美代子「サザエさんと長谷川町子」を読む3 漫画のアイディアを練るとき、町子はスルメとか昆布を口にしており、胃痙攣を起こすことがあったという。ストレス過剰なのだ。だからおとなしい外面とは真反対で同居する家族にあたることもあったらしい。 力道山が亡くなった日に、町子は家出して厚生年金会館にいた。ヒーロー急死のニュースを見て「人生は短い」と感じたらしい。その後昭和42年町子は胃がんの手術を受ける。本人には胃がんであることは最後まで知らされなかった。知らされなかったことで町子の活躍時期を長引かせた気がする。 国民的な漫画「サザエさん」の著作権侵害の訴訟は、私もよく覚えています。バス会社がサザエさん…
工藤美代子「サザエさんと長谷川町子」を読む2 この本には町子の母親と姉妹が絶えず登場する。凄いのは母親の行動力で、思い立ったら即行動! とてもエネルギッシュな人として描かれている。また当時一家は若草物語のようだと言われたらしい。女性四人の家族が力を合わせて生き抜いていく様子が喩えられたのだろう。 ところで女性漫画家という存在は、日本は元より海外でもほとんどいなかったらしい。若くて独り身の町子に下世話な興味から「結婚はしないのか?」という質問がずいぶん浴びせられたらしい。今ならモロにセクハラだけど、女性漫画家として唯一の存在であった町子をどう評価していいものかわからなかったのだろう。 今で言えば…
工藤美代子「サザエさんと長谷川町子」を読む1 サザエさんの連載当時、頑固な親父のこだわりで我が家は一貫して朝日新聞をとっていた。おふくろはスクラップが好きで、サザエさんはスクラップブックで何度も読み返すことができた。漫画では番外編的に作者が登場して、海外旅行のエピソードなどを紹介していた。 山脇女学校を卒業して「のらくろ」の連載で超有名な田河水泡に弟子入り、才能を見出されその後は順風満帆・・に見えるが、家庭内の事情など、そううまく運んだわけではないのは、ドラマ「マー姉ちゃん」でも描かれていた通り。 ちなみに師匠田河水泡の本名は高見澤。「たがわすいほう」と誰もが読んでいるが、元々は「たかみずあわ…
・『機関銃下の首相官邸 二・二六事件から終戦まで』迫水久恒 ・『昭和陸軍謀略秘史』岩畔豪雄 ・『田中清玄自伝』田中清玄、大須賀瑞夫 ・『われ巣鴨に出頭せず 近衛文麿と天皇』工藤美代子 ・『大東亜戦争とスターリンの謀略 戦争と共産主義』三田村武夫 ・近衛文麿の周囲には有力な軍人がいなかった・『陸軍80年 明治建軍から解体まで』大谷敬二郎 ・『二・二六帝都兵乱 軍事的視点から全面的に見直す』藤井非三四・日本の近代史を学ぶ ・必読書リスト その四 近衛の信頼していた宇垣一成についていえば、彼の政治手腕を近衛は高く評価しており、事実、宇垣もそれだけの実力をもってはいたが、すでに彼は非常時以前の人物で、…
「ジャンプBOOKストア!」「りぼマガ」「マワシヨミジャンプ」が終了へ 「ジャンプ+」や「ゼブラック」へ移行 https://news.nicovideo.jp/watch/nw11097763 紀伊國屋書店 オトバンクと連携し、学術電子図書館サービス KinoDen にてオーディオブックの提供開始 https://www.sakigake.jp/news/article/20220629PR0005/ 国会図書館蔵書本のデジタル化 福岡などの障害者担う…高い専門性 賃金アップ https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20220628-OYTNT…
人形シリーズ 元町編 今朝は、トイレに行って、ラジオ体操に行って、帰って、歯を磨いたり雨戸を開けたり新聞と牛乳をしまったりしているうちに、棕櫚の葉や房を切り出して、そうすると終わらず、合間を見てペンキの二度塗りをしようとしましたが、まだ完璧に乾いてない感じでしたので、またシュロを切って、トマトの苗を移し替え、十時半過ぎに、えいやでペンキを塗って、剪定はまだ終わらず、ふと気が付くと朝食を食べておらず、ストレッチもしていなかったので、ストレッチをして、お昼です。平熱。 <ビッグコミック今号の感想> 以蔵のキモチ。否、花田少年史。最近も『アンサング・シンデレラ』で、そんな話よんだなあと思いました。た…
小学生の頃、 この世で一番偉いのは詩人だと思っていた。 学者、小説家、政治家などは、 コケの一念で努力すればなれる。 でも、詩人だけは、 詩人の魂をもっていなければなれない。 (工藤美代子)出典:毎日新聞 2022/4/2 朝刊× × × × 易経などの中国古典を読むにも、 「詩人の魂」が必要なのかもしれない。学者の本ならば、 ただ文章を理解すればよいのだが、 易経や論語などは、 そうした読み方では、 あまり理解できないような 気がします。どこか、詩のように、 「たましひ」で読まなければ・・
・クリシュナムルティ著作リスト ・竹山道雄著作リスト ・キリスト教を知るための書籍 ・宗教とは何か? ・ブッダの教えを学ぶ ・悟りとは ・物語の本質 ・権威を知るための書籍 ・情報とアルゴリズム ・世界史の教科書 ・日本の近代史を学ぶ ・虐待と精神障害&発達障害に関する書籍 ・時間論 ・身体革命 ・ミステリ&SF ・クリシュナムルティ著作リスト ・必読書リスト その一 ・必読書リスト その二 ・必読書リスト その三 ・必読書リスト その四 ・必読書リスト その五・『「戦争と平和」の世界史 日本人が学ぶべきリアリズム』茂木誠・『敗者の条件』会田雄次・『お金の流れで読む日本の歴史 元国税調査官が古…
民衆が日本軍を歓迎している写真があるから南京大虐殺は嘘? プロパガンダ写真が証拠になるならナチスも占領地住民に歓迎されていたしホロコーストなどなかったことになる 関東大震災時の朝鮮人虐殺を否定する加藤康夫・工藤美代子と同様の手口 民衆が日本軍を歓迎している写真があるから南京大虐殺は嘘? 時々TLにツイートが流れてくる某ウヨさん、日中戦争当時の新聞やグラフ雑誌に載った写真をツイートに貼って、このように日本軍は中国の人々に親切だった、歓迎されていた、だから南京大虐殺は嘘、などと繰り返している。 開いた口がふさがらないほどのアホな主張だが、ネタ元は何かというと、水間政憲というビジウヨだった。 水間は…
三浦清宏『運命の謎 小島信夫と私』の最後に、小島信夫の没後に交霊会で小島の霊を呼び出してもらったという記録が載っている。 昨日も書いたように三浦清宏はスウェーデンボルグにハマってロンドンの心霊協会で一年間滞在し、その後も心霊に関する書物をいくつも出している人なので、そういうものが載っていることに驚きはない。ただ会話の中身があまりに空疎なので、載せる価値があったかどうかは疑問に思った。 三浦が信奉(?)していた審神者大西弘泰という人のつながりで、すっかり丹波哲郎ばりの「霊界メッセンジャー作家」になった佐藤愛子のkindle本にも手を出してしまった。 佐藤愛子は瀬戸内寂聴とも交流があったようで、横…