風の谷のナウシカに登場する、劇中の旧世界を焼き尽した人型の巨大兵器。
ナウシカの生きる時代には化石としてしか存在しなかったが、工房都市ペジテの坑道に覚醒し得る巨神兵が一体だけ存在した。
旧世界において発展した巨大産業社会はバイオテクノロジーによりあらゆる生物を自由に造り変える術を持っており、巨神兵もその産物のひとつ。原作第7巻22ページに描かれた巨神兵の歯には「東亞工廠」と読める商標が描写されている。
劇場版アニメでは火の7日間で世界を焼き払った兵器としてのみ描かれているが、原作では人格を持ち、自ら「調停者」「裁定者」を名乗る。彼の鍵である秘石を持つナウシカを母と慕い、ナウシカも彼を息子として認めオーマという名を与える。オーマは母ナウシカの意志を汲み、旧世界を蘇らせる術を全て貯えた墓所を破壊する。
オーマ わが名はオーマ 風の谷のナウシカの子オーマ!! オーマは光輪を帯びし調停者にして戦士なり
(アニメージュコミックス 宮崎駿作 風の谷のナウシカ 第7巻より)