備中国北部の荘園である新見荘にあった市庭町。領家方と地頭方の両地域にそれぞれ市庭在家をもつ市庭が形成されていたが、領家方の市庭が規模が大きかったと推定されている。荘園領主である東寺に多くの文書が残されていることも特徴。 東寺領新見荘の成立 領家方の市庭 地頭方の二日市庭 市庭の賑わい 割符取引 関連人物 関連交易品 参考文献 東寺領新見荘の成立 正中三年(1326)、後醍醐天皇は最勝光院の執務職を東寺に寄付。この中に新見荘の本所職*1も含まれていた。元徳二年(1330)正月になると、天皇は東寺領であった周防国美和荘の替えとして、新見荘を永代にわたって東寺に寄付することとし、翌年には後伏見上皇も…