「読書」が健常者の特権性であると射抜いた市川さんのコメントをニュースで見て以来、その鋭さがずっと胸に突き刺さって抜けないままでいる。 mainichi.jp だって、まさしくその通りであると思う。 本屋で本を買う。 それも健常者であれば、街中の小さな書店にふらりと立ち寄って、狭い店内を歩き回って、棚の上にある本、下にある本、あちこちにある本を取ってパラッとめくって、また棚に戻して、小さい文字も大きな文字も、難なく読解して選んで、小銭やお札をスムーズに取り出したりして購入することができる。 まずこのハードルを越えられないならば、大型の書店へ足を運ぶ必要がある。 あるいは、自分のハードルを越えられ…