会社の仕事と教会の活動が忙しくなってきた。首はかろうじて回るし、見晴らしも良いが、綱渡りをしている感じ。生活に緊張感が出てきた。言い換えると、今までどれほど弛緩した生活を送っていたのかが分かる。ライター/ジャーナリストの生活は私の性に合っているらしい。取材の予定を入れるのが好きだ。昔はこんな感覚になることはなかった。 経済学にトレードオフの原則というものがある。何かを得るためには何かを諦めなければならない。カメラを買うためには、その代金として、16,000円の銀行券を手放さなければならない。至極単純な事実である。けれども却って、人生そのものを貫く法則のように思える。人々は交換によって互いの価値…