江戸・東京市民の楽しみ(昭和時代)234レジャー自粛で盛り上がりを欠く十三年の春 国家総動員法が公布された。「国の全力を最も有効に発揮せしむる様人的及物的資源を統制運用する」とある、政府や軍部が必要と判断すれば、何でも国民に要求できると言うこと。その責任は、政府や軍部が負うのではなく、国民が背負うことになる。 この当時は、戦争に負けることなど思っていないのだが、不安を感じる人はいなかったのだろうか。民主国家であるとしていた日本、他国から見れば独裁国家とされてもいたしかたないだろう。現代でも世界を見渡せば同様な国があり、日本人は過去の日本が行なった事実に触れることなく批判している気がしてならない…