丙午年七月十六日。摂氏21.4/32.2度。晴。平山周吉『天皇機関説タイフーン』(講談社)読む。著者は文芸春秋社の元編集者でアタシが最初に読んだのは『江藤淳は蘇る』(新潮社)だつたと記憶。これが『満洲国グランドホテル』(芸術新聞社)があつて圧巻は何といつても2023年に上梓の『小津安二郎』(新潮社)。平山平吉の名は小津映画で笠智衆が演じた初老の役名そのもの。この『小津』は、その小津に関するデータを見事に情報編集してしまふ著者の力量に恐れ入つた。『小津』といふ名前をそのまま書籍名にしてしまつて小津本の代表作となることに誰も異存がないほど。『江藤』で小林秀雄賞、『満洲国』で司馬遼太郎賞。そして『小…