作家。昭和7(1932)年東京生まれ。代々木八幡宮が実家。
日本女子大学文学部国文科卒業。 戸川幸夫に師事後、長谷川伸創設の時代小説勉強会「新鷹会」へ入会し作家として活動する。 歴史・時代小説から、現代小説まで幅広いジャンルで活躍。テレビドラマの脚本まで手がける。
昭和34年に「鏨師」で第41回直木賞受賞。 代表作は、グランドホテル形式を時代小説に適応した、「御宿かわせみ」。
秋が深まりつつある今日この頃(ほんまか?) 今の僕は、生みの苦しみの真っ只中にいる。 どうしても表現したい題材があるのに、 その内容があまりに濃すぎて(深すぎて?)、 どう表現すればいいのか見当もつかず、 毎日、ウンウン唸り続け、のたうち回っている。 最初、ひとりの主人公の視点から書き始めたのだが、 どうしても、主人公のキャラが立ってくれない。 一章ごとに主人公が異なるオムニバス形式で書けば、 ストーリーは体裁よくまとまるのだが、 中身すっかすか、登場人物もぺらっぺら、 なものになってしまう。 この作品を書くために、仕事までセーブしているのに、 という焦りがまた、びゅんびゅんに拍車をかける。 …
ランキング参加中【公式】2022年開設ブログ 小説家・平岩弓枝さんの書いた中編小説「セイロン亭の謎」この小説は1994年に中央公論新社から発表された後、1998年に新潮文庫、2023年には文春文庫から発刊されています。そして、文春文庫から「セイロン亭の謎」が発刊しなかったら、自分は「セイロン亭の謎」を購入しなかったと思います。なので、今回はその事から書いてみます これは去年の夏、自分が本屋に行った時の話になります。『何か、いい本ないかな~』と、思いながら店内を巡っていたら、現代小説が置いてある棚に平岩弓枝さんの名前を見つけました。なので、『平岩弓枝?あの【御宿かわせみ・シリーズ】の?』と、思い…
「セイロン亭の謎」(平岩弓枝 著)を読みました。 図書館の新刊コーナーにあった本。1994年の単行本として発行されましたが、今回2次文庫として文春文庫から出されました。神戸が舞台の「異人館ミステリー」だそうで、読んでみることにしました。 異国情緒あふれる神戸・山の手に建つ、英国風の豪壮な洋館。元町の人気紅茶店「セイロン亭」のオーナー一族が住むこの屋敷で、女社長が何者かに殺された。中国語のメッセージの謎と、複雑に入り組んだ人間関係、背景に横たわる茶の輸出入の歴史的事実が交錯する・・・ (「セイロン亭の謎」作品紹介より) 事件が起きた神戸・北野の異人館街も、お墓参りのシーンの須磨寺も、何度も行った…
「伴侶の死」を読んだ 「伴侶の死」(平岩弓枝/編)は、インターネットで市立図書館から勘違いして借りてもらった本である。近頃、平岩著の「御宿かわせみ」と「新・御宿かわせみ」の時代小説シリーズなどを読んでいるが、文庫本の一番後ろの作品リストにこの作品名が載っていた。 このシリーズの中の主要人物のことだと思っていたが、読んだら違っていた。月刊『文藝春秋』に寄せられた読者の手記から、平岩さんが選んだ四十篇であった。読むのを後回しにしていたが、短編集でもあり読み出したら早かった。巻末にあった歌人の斎藤茂吉の長男で父と同じ精神科医で随筆家の齋藤茂太さんとの対談も興味深く読んだ。 「伴侶」という言葉は自分か…
平岩弓枝さんが亡くなったニュースを知り、NHKのラジオ深夜便に出演した際に話されていたことをボンヤリと書いておきます。 有名な作家さんですね。 時期は西遊記の新聞連載時で15、6年前だろうか。 勘違い覚え違い等あるでしょうから、誤り等ご指摘いただければ幸いです、いつか修正するかもしれません直さないかもしれません。 彼女の、あの感じが幾らかでも伝われば自分としてはベストです。 先ず、西遊記の挿絵が凄く可愛いくて楽しみでそれを見てくださいとのことでした。聞き手は誰だったか賛同してました。 平岩さんは東京の代々木八幡宮と言う神社の神職の家のお子さん。神社の敷地内に住んでいます。 小さい頃は何の事情か…
好きな作家の一人が、平岩弓枝だった。 数ある作品の中でも「御宿かわせみ」シリーズが一番好きだった。 このシリーズは、映像・舞台化されていて、女主人公るい役を、多くの女優が演じて いたが、私のイメージにあったのは、真野響子かな~ とにかく読んでいて、頭の中で ・役者が演技をしている場面が映像化される ・登場人物の表情までが思い浮かべられる 等 人情味あふれるストーリー展開が、面白かった。 「新・御宿かわせみ」になってからは????だったけど・・・ 好きだった作家・俳優・ミュージシャンが亡くなったニュースを見るにつれて、 時の移り変わりを感じてしまう。 まだニュースになるだけましなんだろうけど、時…
平岩弓枝 さん 作家。 1932年(昭和7年)3月15日、生まれ。2023年(令和5年)6月9日、死去。 訃報 作家の平岩弓枝さん死去 91歳 「御宿かわせみ」 - 日本経済新聞 作家・平岩弓枝さん死去 91歳 「御宿かわせみ」シリーズ | 毎日新聞 作家の平岩弓枝さん死去 91歳 「御宿かわせみ」シリーズなど | NHK | 訃報 平岩弓枝さん死去 作家「御宿かわせみ」、91歳:時事ドットコム 作家・平岩弓枝さん死去 91歳 「御宿かわせみ」シリーズ:朝日新聞デジタル 作家、脚本家の平岩弓枝さん死去 時代小説「御宿かわせみ」、ドラマ「ありがとう」 - 産経ニュース 作家の平岩弓枝さん死去 小…
忘れられた日本 江戸語り部の故郷 戻れない故郷を思って 「ふるさと」を歌いながら - YouTube 100年前の日本人の写真とともに 東京神社代々木八幡宮隠遁していたというこちらの神社の創始者。主君が殺されて勢力争いに破れ、政敵に見つかって殺されないために隠れ住んでいたのではないか・・・。あるいは、そうでなくても二度と権力の中枢に近づくことは許されず、島流しのようにこちらに流されて、二度と故郷に戻れない男が、どのような気持ちで故郷の神様を勧請したのか。同じ日本人として、当事者の心根がわかってあげられたらいいな、と感じる清らかな聖域。代々木八幡宮 の近隣紹介徒歩で10分 初台出世稲荷大明神徒歩…
女と味噌汁 (集英社文庫) 作者:平岩 弓枝 集英社 Amazon 愛するってことは過去じゃなくて現在でしょう。 芸者の表芸と裏芸。 美容体操と思っておけばいい稽古。すべてはダイエットのため、と思えばなんだってがんばれる。 お座敷麻雀。 押し売りと化粧品セールスと新興宗教はお断りの千佳子。 不倫相手に家計簿突きつける奥さん。 失敗する度に利口になればいい。そしたら失敗じゃなくなるもんね。 自動車学校に着物で行き、受付に「入門したい」と言う千佳子。 ぬか床にくぎを入れておくと茄子と胡瓜もきれいなまま浸かる。千佳子はパチンコ玉派。 あわや漬物離婚。 正妻との修羅場第2ラウンド。 女である以上、結婚…
御宿かわせみ (文春文庫) 作者:平岩 弓枝 文藝春秋 Amazon 自分を運が悪いと思ってはおしまいだ。もっとひどいことになったかもしれないのに、ありがたいよかったと感謝する気持ちがあれば、きっとやり直せる。 超ロングヒット作品。とりあえず1作目を読んでみることに。 初春の客 異人さんとハーフの子の駆け落ちの話。 え、ここで終わるの!?とあまりの短さに驚き、それぞれが短編であることにここで気づく。*1 花冷え 岡場所で夫婦なんてなったら芝居が出来ちゃうくらい珍しいのねぇ。 卯の花匂う 敵討ちの話。 最期に花の香について語るなんざぁ粋だねぇ。 秋の蛍 御宿強盗の話。 イヤイヤ盗賊になった長七と…
TBS 1970年9月10日 あらすじ 進矢(石坂浩二)と玉造(伊志井寛)が松平雪乃の父に招待されて、ソワソワしたのは進矢ではなく、玉造と光(水前寺清子)だった。二人とも期せずして、進矢と雪乃(佐良直美)の縁談の為だと思った。しかし当日、光と次代(沢田雅美)はパトロール中上野駅でバラバラ死体を詰め込んだスーツケースを拾うはめになった。若い二人はゲェーッとなったが、その事件の為進矢は家へ帰れなくなり、松平家には玉造が一人、クリーニングしたばかりの夏服で出掛けて行った。 ありがとうの歌 水前寺清子 演歌 ¥255 provided courtesy of iTunes 2024.10.10 BS1…
TBS 1970年9月3日 あらすじ 大磯に出掛けた進矢(石坂浩二)から電話だと聞いて、光(水前寺清子)は受話器に飛びついた。しかし電話は混線していて進矢がガチャガチャしているうちに松平雪乃(佐良直美)が戻って来てしまい、光が受話器の中から聞いたのは進矢ではなくて雪乃の声だった。怒った光は電話をガチャンと切ってしまった。 ありがとうの歌 水前寺清子 演歌 ¥255 provided courtesy of iTunes 2024.10.10 BS12録画。 peachredrum.hateblo.jp 作:平岩弓枝 * 四方光(よもひかる):水前寺清子 * 段進矢(だんしんや):石坂浩二 * …
直木三十五賞(通称・直木賞)の1950年代の受賞作品一覧です。 目次 第23回(1950年上半期) 第24回(1950年下半期) 第25回(1951年上半期) 第26回(1951年下半期) 第27回(1952年上半期) 第28回(1952年下半期) 第29回(1953年上半期) 第30回(1953年下半期) 第31回(1954年上半期) 第32回(1954年下半期) 第33回(1955年上半期) 第34回(1955年下半期) 第35回(1956年上半期) 第36回(1956年下半期) 第37回(1957年上半期) 第38回(1957年下半期) 第39回(1958年上半期) 第40回(1958年…
読みかけの本がいっぱいあるなあ 仮面幻双曲 仮面幻双曲 (小学館文庫)作者:大山誠一郎小学館Amazon 鬼死骸村の殺人 鬼死骸村の殺人 (実業之日本社文庫)作者:吉村 達也実業之日本社Amazon 少年検閲官 少年検閲官 〈少年検閲官〉シリーズ作者:北山 猛邦東京創元社Amazon オルゴーリェンヌ 今月のベスト 続編出たら読みたいな オルゴーリェンヌ 〈少年検閲官〉シリーズ (創元推理文庫)作者:北山 猛邦東京創元社Amazon 嘘つきは殺人鬼の始まり SNS採用調査員の事件ファイル 噓つきは殺人鬼の始まり SNS採用調査員の事件ファイル (宝島社文庫)作者:佐藤青南宝島社Amazon A…
(写真撮り忘れた) 代々木公園の自転車屋、「ブルーラグ」で買い物した。友達へのプレゼントである。 からの、代々木八幡参拝。ここの出世稲荷は有名らしい。あ、そもそも『御宿かわせみ』の作者である平岩弓枝さんのご実家なので、作家になれる神社! と勝手に思っている。おみくじも大吉を引く確率が高い(気がする)。なんかいい雰囲気の神社。 からの、八幡湯! 駅からすぐである。 男湯にはサウナありませんの張り紙。やっぱ問い合わせあるのかね。別に僕はあってもなくても構わないけどね。銭湯に行く、はサウナに行くと同義なのか。 ちょうど時間的にオープンしたばかりだが、脱衣所は若者たちの群れ。 なんか代々木公園でスポー…
モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart, 1756.1.27-1791.12.5)の未発表作品がライプツィヒ市立図書館で発見されたことがニュースになっていた。ケッヘル目録(Köchel-Verzeichnis)の60年ぶりの新版編纂作業中に見つかったとのことだ。 -ライプツィヒ市 (2024/9/19)→https://www.leipzig.de/newsarchiv/news/ganz-kleine-nachtmusik-unbekanntes-mozart-stueck-in-leipzig-entdeckt-ガーディアン紙 (2024/9/19)→https://…
TBS 1970年8月27日 あらすじ 松平雪乃(佐良直美)が提案し、進矢(石坂浩二)が計画をたてた大磯行きは、光(水前寺清子)、香子(和泉雅子)、次代(沢田雅美)、静香(乙羽信子)のメンバーと決まった。だがそれを聞いた玉造(伊志井寛)は監督として自分も同行すると言い、庭で準備体操などを始めたので、皆うんざりした。姉の比奈子(長山藍子)と取っ組み合いの派手な喧嘩をした香子はさすがにしょんぼりしていたが、それでも行きがかり上、相変わらず比奈子にはツンツンし、今日は海へ行きますと切り口上で告げ、比奈子を悲しませた。 ありがとうの歌 水前寺清子 演歌 ¥255 provided courtesy o…
TBS 1970年8月20日 あらすじ 新婚早々比奈子(長山藍子)と公一(児玉清)は二人だけでどこかへ旅行に行きたいと考えていた。しかし妹思いの比奈子は、妹の香子(和泉雅子)がどこへも行かず、暑い東京で警察官という責任の思い仕事をしているのに、自分達だけが遊びに行くのは心苦しい事だった。その頃香子は姉夫婦に、二人だけの生活をおくらせたいと寮へ入る手続きをしていた。 ありがとうの歌 水前寺清子 演歌 ¥255 provided courtesy of iTunes 2024.9.19 BS12録画。 peachredrum.hateblo.jp 作:平岩弓枝 * 四方光(よもひかる):水前寺清子…
TBS 1970年8月13日 あらすじ 空巣の事件が解決したというのに、進矢(石坂浩二)はどこか屈託有りげだ。それがかつて進矢を捨てて行った生みの母の吉川美沙子(桜むつ子)の出現によるものだとは知らない光(水前寺清子)は、相変わらず松平雪乃(佐良直美)と進矢の関係を誤解して雪乃に競争心を燃やしていた。 ありがとうの歌 水前寺清子 演歌 ¥255 provided courtesy of iTunes 2024.9.12 BS12録画。 peachredrum.hateblo.jp 作:平岩弓枝 * 四方光(よもひかる):水前寺清子 * 段進矢(だんしんや):石坂浩二 * 四方勝(よもかつ):山…
TBS 1970年8月6日 あらすじ 松平雪乃(佐良直美)が可愛い浴衣を着て進矢(石坂浩二)に会いに来たのを見て、光(水前寺清子)はまた悲しくなった。おまけに部屋に戻れば母の勝(山岡久乃)が縫い上げたばかりのジンベエを光に着ろと言うのだ。雪乃の浴衣と何という違いかと光は勝に当り散らした。そこへ静香(乙羽信子)が光の好物のゼリーを持って来た。しかしそれが雪乃のお土産だと聞くと食べるのを止めてしまった。 ありがとうの歌 水前寺清子 演歌 ¥255 provided courtesy of iTunes 2024.9.12 BS12録画。 peachredrum.hateblo.jp 作:平岩弓枝 …
TBS 1970年7月30日 あらすじ 光(水前寺清子)は進矢(石坂浩二)と松平雪乃(佐良直美)が親しそうに話をしているのを見て、また機嫌が悪くなった。実は進矢と雪乃は雪乃の親戚の家のばあやを殺した犯人の捜査について話し合っていたのだが、そんな事とは知らない光は比奈子(長山藍子)と進矢の間を誤解した時の様に荒れて、母親の勝(山岡久乃)を手こずらせていた。そこへ洞外次代(沢田雅美)が、捜査中の進矢の世話を甲斐甲斐しくする雪乃の話を持ってきた。 ありがとうの歌 水前寺清子 演歌 ¥255 provided courtesy of iTunes 2024.8.29 BS12録画。 peachredr…
TBS 1970年7月23日 あらすじ いよいよ比奈子(長山藍子)の結婚式の日が来た。親代わりの九玉造(伊志井寛)も静香(乙羽信子)も結納も無しのスピード結婚にいささか勝手が違い、あれこれ準備に戸惑うばかりだった。式の前の晩、比奈子と妹の香子(和泉雅子)はしみじみと語り合った。両親を交通事故で亡くして以来、姉妹二人で身を寄せ合い生きてきた事を思い、生きてて良かったと言い合った。式の当日は土砂降りの雨となった。 ありがとうの歌 水前寺清子 演歌 ¥255 provided courtesy of iTunes 2024.8.29 BS12録画。 peachredrum.hateblo.jp 作:…
平岩弓枝【会話の妙に感動した。病気を持った男女二人の心の通い合いを九州の自然の中にばらまきながらつむいで行った作者の腕は見事という他はなかった。】 渡辺純一【肝腎の精神病者が普通の健常者にしか見えないし、健常者なのに精神病者にされたのだとしたら、その背景をしっかり描くべきである。】 第133回直木賞の選評。絲山秋子『逃亡くそたわけ』についてである。お二人の仰ることはどちらも的を射ていると思う。落選作で確かに欠点はある。が、どこか読者を惹きつける。 精神病棟に入院中の若い男女。飲まされる薬が嫌で病院から逃げ出し、道に迷い、ヒルに襲われ、河に溺れ・・・といったドタバタを繰り返しながら福岡から指宿ま…