「教育格差の診断書―データからわかる実態と処方箋」川口俊明 編 <所感> 日本の省庁で最も不要なところは文部科学省だと考えているが、この本のようにデータを踏まえた教育格力の是正を講じることができるとその存在意義があると言えるかもしれない。そんなことを感じる本。 とても良書。 教育格差の問題が話題となる昨今だがその実態究明はとても表面的。 理由は主に①~④でありこれらが絡みあっている。 ①個人保護やプライバシーの観点で子どもの社会属性の収集が難しい。 ②学校では平等思考が強く、差がある可能性がある行動を避けたがる ③調査するに統計的分析に値する内容や継続的なデータが少ない ④そもそもこの手の問題…