序文・怨霊になった新しい天皇 堀口尚次 平将門〈延喜3年 - 天慶3年〉は、平安時代の関東の豪族。日本の第50代桓武天皇四代の皇胤(こういん)であり、平氏の姓を授けられた高望王の三男の鎮守府将軍・平良将の子。下総国・常陸国に広がった平氏一族の抗争から、やがては関東諸国を巻き込む争いへと進み、その際に国府を襲撃して印鑰を奪い、京都の朝廷・朱雀天皇に対抗して「新皇」を自称して東国の独立を標榜。朱雀天皇の朝敵となった。しかし即位後わずか2カ月たらずで藤原秀郷・平貞盛らにより討伐された〈承平天慶の乱〉。死後は怨霊になり、日本三大怨霊の一人として知られる。 後に御首神社・築土神社・神田明神・国王神社など…