平賀源内の生存説。果たして真相は… 1779年末、江戸・神田の長屋で起きた刃傷事件。投獄、そして獄中死。ここまでが教科書でもおなじみの、平賀源内の「公式の最期」です。享保13(1728)年生まれ、安永8(1779)年12月18日没(西暦では1780年1月24日)、享年52──これは、一般的な伝記でも一致しているところですね。 ところが近代以降、「実は源内は生き延びていた」という生存説が各地で語られてきました。とくに静岡県牧之原市・相良に伝わる「静岡生存説」は、2025年の大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』でも取り上げられ、改めて注目を集めています。 では、この生存説はどこから生まれ、どこ…