「ん、もうこんな時間か。そろそろ帰るだろ?送っていくよ。」「…ううん。大丈夫。」僕(カズヤ)の部屋の玄関で、彼女…年下の幼馴染であるヒナは、珍しく立ち止まったままでした。 第1章:俺の「妹」だったはずの彼女 ヒナは、僕の3歳下。 物心ついた時から、僕の金魚のフンみたいに後ろをついて回っていました。 泣き虫で、ドジで、目が離せない。 だから僕にとってヒナは、守るべき「妹」そのものでした。彼女が高校生になっても、大学に入っても、その関係は変わりません。 「カズ兄、お腹すいたー」 そう言って、当たり前のように俺の部屋に合鍵で入ってくる。 今日みたいに、二人でくだらない映画を見て、ダラダラと過ごす。 …