九代目・團十郎の門弟。三重県生まれ。
松本金太郎、市川染五郎、市川高麗蔵を経て、7代目襲名。
息子に11代目團十郎、8代目幸四郎(白鸚)、2代目松緑がいる。
堂々たる風貌と重厚な台詞回しで人気を得、また舞踊も養父・藤間勘右衛門から藤間流を受け継ぎ、特に「勧進帳」は生涯1600回も演じた。
ひところは十代目團十郎候補にもなったが、芝居に癖がありすぎたので、却下されたそうな。
「あたしが初めて女を知ったのですか? いや、かなり遅くて、7歳で…」というエピソードがけっこう有名。息子・二代目松緑の話では、兄弟は全部で10人くらいいたらしい(「実子」は5人)。
→「松本白鸚」