「SF史上不朽の傑作」なのに、読んだことがなかった。こないだ飛行機内で「100分で名著」を見て、こちらを手に取った。幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)作者:クラーク光文社Amazon次の展開が気になって、サクサクと読み進められたが、最後はちょっと後味が悪い。でも読後に内容を振り返ると、哲学的な内容の深さを味わえる。大都市の上空に現れた宇宙船とそこに乗る超神(オーバーロード)たち*1。姿を見せず、人間の争いをやめさせ、地球と人類に平和をもたらした。いったい何のために?確かに人間に善をもたらしたけれど、何か裏があるのではと思ってしまうのが人情。どんどん人類が主体性を失い、ジョージ・オーウェル的…