放課後の廊下は、いつも少しだけ静かすぎる。 部活のない西村颯太は、誰もいない昇降口を抜けて通学路へ出た。今日も何もない一日だった。テストも返ってきたし、友達とも軽く話した。ふつうの、なんでもない火曜日。 通学路の途中にある掲示板の前を、颯太は毎日通り過ぎる。 市の広報とか、地域の行事案内とか、古びたチラシが重なって貼られているあの掲示板。見たことも、ちゃんと読んだこともない。 でも今日は、なぜか足が止まった。 白い紙が、一枚だけ新しく貼られていた。 他のチラシとは明らかに違う、まっさらな白地に、明朝体の黒い文字。颯太はなんとなく目を向けて、そして固まった。 **○○市立第三中学校 校内告知**…