広島電鉄宮島線と市内線の直通運転に対応した車両で、1960年から1963年にかけて9両製造された。2001号車を除く残った8両で2両連結(4編成)となり現在に至る。
広島電鉄宮島線を主に朝夕ラッシュ時やイベント開催時に対応した運用をしていたが、広島電鉄宮島線への2009年10月17日のPASPY導入に伴い、2009年10月16日の運行をもって営業運転は休止された。
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*1:公式WEBサイト“ひろでんアベニュー”の車両紹介では“連接車”の項目に入っているが、連接ではないため、この項では“連結”と表記した
《前回からのつづき》 ■1000形 第二次世界大戦が終わり、戦後の混乱も少しずつ落ち着き始めると、経済面での復興は少しずつ進み始めていました。1950年に勃発した朝鮮戦争は、日本の経済復興に大きな影響を与え、いわゆる朝鮮特需と呼ばれる状態になりました。 こうした経済状態の中で、日本の工業は回復を始め、八幡製鉄所を沿線にもつ北九州線の利用客も増加の一途をたどり、2軸ボギー車をもってしても、その需要がさばききれないほどになりました。 1950年の時点で、北九州線の1日あたりの利用者数が321,800人であったのが、3年後には359,295人にまで膨れ上がり、西鉄も続行運転や高頻度運転などで需要に応…