《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info ■500形 西鉄の軌道線を走った500形は、福岡市内線用の車両と北九州線用の車両の2つがありました。そして厄介なことに、同じ500形を名乗りながら、両者はまったく異なる仕様と性能をもったものでした。 ここでは、北九州線用の500形についてお話したいと思います。 北九州線用の500形(以下、単に「500形」とします)は、第二次世界大戦が終わった混乱期に、逼迫する需要に対して輸送力を増強するため、統一された規格に基づいて設計製造さらた車両を割り当てられたことで登場しました。これは、鉄道でいうところの運輸省規格形車両と同じ…